ヒムカのオタクのブログ

 宮崎市在住のオタクびとです(#^.^#)私の好きなもの、趣味などについてゆる~く書いていきたいと思います。好きなもの:読書(ミステリ、ライトノベル)、アニメ、マンガ、プロレス鑑賞、武道、ゲーム

●令和5、6年にお世話になった海外・国内古典ミステリ( ^)o(^ )

 法廷小説、警察小説を良く読む私ですが、「ミステリ作品の昔の名作は一度は読んでおかなくては」という変なこだわりがあり(( ;∀;)、、、、定期的にブックオフ、図書館、amazon電子書籍をあさっては未読の古典ミステリを購入しています。昔の作品を読んで、「この当時にこんなトリックを、こんな構成を思いついたのか」「あのトリックはこの作品が元ネタかな、、、」などと感じ入るのが楽しいのですね( ^)o(^ )

 その中でここ1,2年度で「これは面白かった、、」「これは凄い」と感じた作品数点を挙げてみました。

 

〇エラリークイーン作品

エラリークイーンといえば「ローマ帽子の秘密」、「フランス白粉の謎」等国名シリーズが有名ですが、私は「エジプト十字架の謎」以外は何故か受け付けず( ;∀😉、、、その代わりハマったのが、探偵クイーンがとある田舎町で体験した事件簿「ライツヴァル編」でした。

天才肌で鳴らした主人公探偵が経験を積んで、不可思議な謎に苦悩・後悔する経緯が何となくシックリ来たのですね。

①「十日間の不思議」

 クイーンが友人から相談された事件の謎解きから始まる本作は、起きる出来事・事件自体は、窃盗事件~一つの殺人事件とシンプル。登場人物の少数。しかし400pはある本作を、私は中盤からラストまで一気読みしてしまいました。古典作品でこんなことは初めて。そうなってしまうほど、本作の後半からの緊張感と密度の濃さ、ミスリードのえげつなさが強烈です。天才探偵クイーンが再起不能寸前まで失策と後悔追い込まれる本作で、改めて海外古典の凄まじさ、後世への影響力の強さ、読者を引き込む巨匠の筆力を感じ入りました。本作で、鼻につく推理マシーンが人間性を取り戻すように感じるところが好きですね。

②「ダブル・ダブル」

 田舎町ライツヴァルで起きるアナグラムによる連続殺人事件。アガサクリスティーの「ABC殺人事件」に似ていますが、本作の方が凝っていて二重三重のミスリードが聞いています。マザーグース、迷信、宗教上の習慣が縦横に謎解きに掛かっており、犯人の悪意と周到さに、本当に100年近く前の作品か?と呆然とさせられます。それだけクイーンという作家が、自作品中で実験と試行錯誤を繰り返してきた集大成なのかもしれません。探偵さえもその作者の実験場に放り込まれたかのように、迷い、翻弄されます。終盤の犯人あてでの緊張感は壮絶です。

松本清張作品

砂の器」「眼の壁」「ゼロの焦点

 松本清張といえば、社会派ミステリの大御所のイメージがありました。しかし読んでみるとトリックの宝庫。ガチガチの推理小説でした(特に「眼の壁」)。しかも場面が映像的で視覚化しやすい。ご本人が新聞画家だったこともあると思われますが、読者が人物をカメラが追いかけているような読書感覚。イメージし易く読みやすい。「砂の器」に顕著ですが、いずれも登場人物(犯人、被害者)の複雑な過去背景を追いかけ掘り下げつつ、全ての謎が事件にまで集約していく流れは背筋が寒くなるほど見事。いずれも読書中、読後感とも満足させてくれます。

夏樹静子作品  「Wの悲劇」

日本における「ミステリの女王」と呼ばれたこの方の作品を、最近まで読んでませんでした( ;∀;)、、、。

 私が最初に手に取った著書は、ご本人が職業病である腰痛になったときのエッセイ。私自身が腰痛になった時期に共感してあって手にしたのですが、ミステリファンとしては失礼な話です"(-""-)"。火曜サスペンス劇場に良くドラマ化された記憶のためドロドロした因縁劇のイメージでしたが、弁護士朝吹里矢子などシリーズ物も、演劇的ながら筋道が明確かつ、すっきりしており読みやすく、登場する法律知識も豊富で勉強になります。

「Wの悲劇」を読んだときは「一端のミステリファンのつもりがこんな面白い国内作品をずっと知らなかったのか」と呆然としました。

「~の悲劇」シリーズ本家エラリークイーンからも激賞・推薦された本作は、とある富豪一族内で起きる連続殺人事件。「W」に3重、4重の意味が隠されており、物理的トリックだけでなく、思い込み等人の心理誘導するトリックが緻密に練られており、これは確かにクイーンの後継作だ、と感嘆させられました。

 

 つらつらと纏まりなく、最近読んで面白かった、印象が強烈だった感じた作品を国内外の古典作品から並べてみました。私の語彙・文章力が乏しく、強烈な読後感と感嘆を表現しきれずもどかしい(>_<)、、、

 思うに、優れたミステリ作者が心血を注いだ傑作は、いくら年月経っても古くならないです。今回上げていない古典名作の多くも、読み返す度にに違った感慨をもたらしてくれます、読者がよほど捻くれてなければ、どの時代になってもミステリファンの琴線に響くものですね。(クイーンについては、後期の作品群はかなり実験場になっている気もしますが)

 まだまだ開拓していない古典名作は山のようにありますので、懲りずに開拓していきたいと思います。「これをまだ読んでないの!?」というお叱り( ;∀😉のお言葉でもよいので、お勧めがあれば教えて頂けると嬉しいです。また大いに語り合いたいものです(#^.^#)

令和6年GWの楽しみ方~80年代アニメ映画鑑賞(^^)~

 毎年ゴールデンウィークをどう過ごすか、四月中旬あたりから良く考えます。旅行に行ってもどこも混雑して動けなくなり疲労するばかり( ;∀)そこで趣味の読書、漫画、アニメ、映画等鑑賞の中で一つジャンルをを絞って集中して楽しむようにしています。

 以前から試みてみたかったのですが、今年は80年~90代アニメ映画に絞り込んでみました。一度見た作品ではありますが、当時の年齢(10代)で味わった衝撃と興奮を懐かしみたい気分もありました。

 一晩に映画1作ということで8日間で8作。ラインナップは下記のとおりになりました。

●「幻魔対戦」

●「地球へ」

●「カムイの剣

●「ヴァンパイアハンターD」

●「北斗の拳

●「クラッシャージョウ

●「レンズマン

●「11人いる」

 角川映画多いですね( ^)o(^ )。当時は角川が原作からかなり挑戦的なアニメ作品を次々に出しており、TVチャンネル数が少なくアニメ作品があまり観れなかった宮崎で、当時私は興奮の真っ只中でした( ^)o(^ )

「幻魔対戦平井和正原作 りんたろう監督)

 公開時は劇場で観れず、テレビのロードショウで鑑賞した記憶があります。超能力バトルの描写が鮮烈で、かつ得体のしれない宇宙規模の敵の不気味さ(80年代アニメの真骨頂!)も印象的でした。映像だけでなく作中とエンディングの音楽も壮大で強烈に記憶に残っています(主題歌:ローズマリーバトラー「光の天使」が素晴らしい

 戦い続けた歴戦の勇士ベガを戦士達が見送る最後のシーンは美しいの一言。

 テンポが悪い、キャラが原作イメージと違うなど評価もありましたが、大長編を2時間超に押し込めると多々そうなってしまうし( ;∀;)、10代の私は、ひたすら、りんたろう監督の描くアニメーション映像の迫力に圧倒されたのでした。

 40数年ぶりの鑑賞では、「そう、この節操のない荒々しさ生々しさが角川、80年代アニメ!(^^)!」としみじみ感じ入りました。

「地球へ」(竹宮恵子原作)

 少女漫画界でも名高い名作のアニメ映画化。コンピュータが支配管理する世界で、人類と、超能力をもって生まれた人種の争い、各方を束ねる主人公達の確執の物語。主人公の1人の声を俳優沖雅也氏が務めており話題になりました。ある意味、その後の現実世界で発生する差別問題を予想していたようにも思える、テーマの重い作品でした。

 それでもどこか爽やかな印象があるのは、ダ・カーポの歌う主題歌のイメージが大きい気がします。映像もゆったりと大らかな感じで美しい。描かれる超能力の描写は強烈で見応えがありますが、どこか儚い悲しさも感じさせます。主人公を含め、登場人物たちの多くは悲しい運命を辿り何とも切ないクライマックスを迎えますが、一縷の希望も残します。

 当時小学4年生だった私は本作をテレビで観て、「偉いものを観てしまった!( ;∀;)」という衝撃で、一日中オタオタしていたのを思い出しました"(-""-)"。図らずも本格のSF大河ドラマを初めてアニメで観たインパクトだっのでしょうね( ^)o(^ )

カムイの剣」(矢野徹原作 りんたろう監督)

 異国の接近と戦乱で荒れる幕末の裏で蠢く忍者バトル、そしてアメリカ大陸の宝をめぐる冒険活劇。男の冒険心をくすぐる何かが濃く詰まった作品(≧▽≦)。原作がとにかく面白いのですが、アニメでこそできる、原作の醍醐味を十分すぎるほど活かし切った作品でした。

 主人公の次郎を始めとする、忍者たちの戦闘アクションが迫力ありかつ怪しげで、とにかく観ていて楽しい。ちょっと現在のアニメでは見ない、くどすぎるくらい間を取ったケレン味強い戦闘描写にニヤニヤしてしまいます(主人公が使う必殺技は原作にはないので、これはアニメならではの素敵なサービス演出(≧▽≦))。主人公次郎の声は俳優真田広之が務めていました。氏が今でも海外映画(「モーたるコンバット」)で忍者や侍を務めているのを思うと興味深い。次郎の純朴な風貌に加え、真田氏の声も主人公の魅力を上げていました。

 舞台も、北海道、アメリカ大陸、江戸と目まぐるしく変わり全く退屈しません。竜童組の音楽も各シーンを盛り上げていて気持ちよい。冒険活劇アニメはこう作れという見本といえそうなほどの完成度でした。本作宣伝のキャッチコピー目覚めよ、冒険心も素敵です。久々の鑑賞は、当時観た興奮を全く裏切らない薄めない、心地よさでした。

ヴァンパイアハンターD」(菊池秀行原作 OVA)

 原作は、40年以上ファンを魅了し続けて続く怪物作。1作目から傑作ぞろいなのに私も数10年続きを読んでないことに気づき愕然。。。

 本作は映画ではなくOVAですが、私は池袋シネマサンシャインで鑑賞し、アニメ映画という感覚です。荒廃した遥か未来世界で、依頼を受けて吸血鬼やモンスターと戦う主人公Dの物語。主人公Dを亡き名優塩沢兼人氏が演じています。本当にイメージ通りかつ美しい御声に泣ける、、、主人公(ホント無口)の右手に棲む喋る人面痣(波平の声)との掛け合いも面白い。

 超絶剣技と異能が交錯する、凄惨なバトルと陰惨なドラマが息もつかせず繰り広げられ、映像の迫力は「これは劇場で観てよかったな、、、」と思える素晴らしさでした。

 最後まで凄惨な戦闘が続く本作では、エンディングは爽やかな余韻を残します。最後に流れる主題歌TMネットワークの「ユア・ソング」は、明るく軽快で、本作の雰囲気から大分かけ離れていますが、意外と違和感はなく心地よく耳に収まります。実は歌詞の内容も作品テーマとしっかり合っています(「「~君を救うのは、時を越えた僕だけ~」」それにしても本当に、当時のOVA作品はどれも挑戦的で刺激的( ^)o(^ )

 本作を久々に観て、久々に原作の続きを読まなければという気になりました( ^)o(^ )

 

北斗の拳」(武論尊原哲夫原作)

 云わずと知れた、80年代を代表する男の格闘バトル作品。実は宮崎では北斗の拳のアニメが観れず(チャンネルがなく)、アニメで北斗の拳を観たのは本劇場版が初めてでした。

 原作を観て有名な各場面は知ってはいても、叫ぶケンシロウ、闘うケンシロウを観て、受験のストレスも忘れて一緒に観に行った友人と大興奮した記憶があります。

 余計な事考えずにひたすらにカッコよく強い男の無双を観て痺れる心地よさ(ビルの底から蘇るケンシロウのド迫力とカッコ良さといったら)に、ビデオ化された本作を友人と繰り返して観た覚えも。うん、あの頃は病気だった( ;∀(でも夢中で幸せでした)

 ただ、レイがラオウに圧倒される現場にてくてく歩いて向かうケンシロウに「ケンちゃん走れや!」と叫びたくなったのは当時も今回も同じ( ;∀;)、、、

 今見返すと映像の粗さは感じるも、今のアニメではストップ掛かりそうな強烈な映像描写の数々にやっぱり笑顔になっている私(#^.^#)。この頃のアニメを知っている幸せをかみしめました。

クラッシャージョウ高千穂遥原作)

 日本が生んだ初のスペースオペラ小説のアニメ化。まだライトノベルという言葉もジャンルもなかった時代にこれだけの完成度高い娯楽作品を生んだ作者と当時のエンタメ熱の凄さ。

 本映画もとにかく展開が早く、内容の豊富さと濃さに今見直しても「すっげえな、、、」と感心されられます。原作の出来の良さもあるのですが、とにかく娯楽作として、一瞬でも退屈させないものとして完成しています。同時期に公開された前述のアニメ映画「幻魔対戦」と比べると、本作の方が評価が高かったようですが、このテンポの良さからだと思われます。キャラクターの作画が原作と同じ安彦良和だったのもポイント高い。キャラクター達やメカ類の絵のカッコよさ、戦闘シーンの迫力もどのシーンとってもサービス精神にあふれてます。

 ロボット物をテーマとした戦争ものはガンダムを始め多々アニメ作品がありますが、「スペースオペラ」というジャンルでは現在でも穴場のような気がします。80年代にこれだけの娯楽作が生まれていたことを思うと、当時のアニメーションにかけるスタッフたちのエンタメ熱を感じにいられないですね。公開から40年経って改めて観た今でも、初めて観たような鮮烈な印象でした( ^)o(^ )。

レンズマン

 アメリカの「スペースオペラ」金字塔がアニメーション化ということで、SFファンにもアニメファンも興奮させた作品。アニメ初のCG技術を駆使した演出も話題になりました。要所で登場するCGは、主人公がレンズを初めて装着したシーンで壮絶なほど細かく描かれていて当時は「な、何だこれ」と度肝を抜かれました。

 物語としても、宇宙の悪を倒すために力を結集する戦士達という王道。それが新人の若い戦士の成長譚として伸び伸びと描かれていて、映像の綺麗さと相まって心地よかったですね。

主題歌がアルフィーの「スターシップ~光を求めて」。この曲が良かったな~(#^.^#)。今でもアルフィーの曲では一番好きですが、本作の主題歌だったイメージもあるような。作中の大事な場面でアレンジバージョンで流れていたのが印象的です。

 本作のほか「キャプテン・フューチャー」(NHKで放送)とか、当時はアメリカの有名SF作品を上手に面白くアニメ化されていた記憶があります。ライトノベルのアニメ化も良いですが、そうした志向のある製作者が登場しないかと期待しています。

⑧「11人いる」(荻尾都)

 原作漫画は50年近く昔に描かれたと思えないほど、SF要素を盛り込んだサスペンスドラマの傑作。

 登場人物一人一人も個性豊かに魅力的に描かれてます。事件が起き、謎が説かれていく過程にもSFネタが仕込まれていて油断できない。舞台となる宇宙船の中で悲惨な事件も起き、傷つく人も多く出ますが、最後は温かい大団円を迎えます。30年ぶりくらいに観ましたが、GW最後の鑑賞にに本作を選んでよかったと思いました( ^)o(^ )

 

 おっさんが長々と纏まりもなく語ってしまいました( ;∀;)、、、しかしどの作品も久々に鑑賞して懐かしく感じつつも、新たな面白さの発見もあって、今年のGWはいい選択をしたな( ^)o(^ )と思えました。

 アニメの映像は年々技術が発展していますが、その時代時代のスタッフが情熱と才能を傾注して作った良作は、時代を経ても古くならないと感じました。

 今のアニメーションとの違いは、「テンポの良さを犠牲にしてでも要所のシーンに割と思い切って「間」を取るな、、、」というところ。その代わり別の場面では容赦なく高密度のアクション描写等が入り、その緩急が凄い。そこが何か良い味出してるなとも感じます。

また音楽の使い方が、作品内部との連動で強烈だなと思いました。

「幻魔対戦」では、名シーンの記憶は主題歌「ローズマリーバトラー「光の天使」」

とともに蘇るし、「地球へ」も、凄惨な場面ですらダ・カーポの歌う主題歌が頭の中で流れます。

まあ私の頭の中だけでなく、作品の当時の宣伝で本当に主題歌が強かったんですね(#^.^#) 実際どの作品も、セリフなく音楽と映像だけで語る場面が結構多く、長い( ;∀;)

カムイの剣」では竜童組の音楽が、北斗の拳では「ハートオブマッドネス」が浮かんできます(^^)。何となくですが、今のアニメよりも音楽・唄と作品テーマ・内容との繋がりが強烈。

 

 他愛もない、いち古参の年季入ったアニメファンの感想と考察でした(>_<)( ;∀;)。長くアニメを観ていると、作品への印象が変わった自分に流れた時間を考えたりもして、中々感慨深いものだな( 一一)などとと感じた令和6年のGWでした( ^)o(^ )<(_ _)>。

垣根涼介著「極楽征夷大将軍」を読了!(^^)!

 垣根涼介極楽征夷大将軍を一カ月かけて読了。久々の歴史小説読破となりました(#^.^#)。鎌倉末期から南北朝時代が舞台。この時代にはあまり接したことがなく良く知らなかったため、新鮮な気分で途中から「どうなる、どうなる?」ドキドキして読んでいました(#^.^#)。

 話は鎌倉末期から、主人公(・・?「足利尊氏」の弟足利直義と執事高師直の目線で、話が進みます。そう、「ホントにあなた主人公(・・?と思うほど尊氏さんの影が薄いのですが、その理由は、後々、弟直義の述懐で明らかになります、、、

 漫画「逃げ上手の若君」でもその不可思議さが描かれてますが、歴史上の天下人の中で足利尊氏ほど、得体の知れない人はいなかったらしく、(面倒な頭を使う大事には全て丸投げ。にもかかわらず要所要所の戦ではなぜか戦上手の難敵に勝つ。敵味方問わず好かれる)直義、師直2名の尊氏を眺める呆然とした目線が面白かったです。

 同時に、弟直義さん(さん付け”(-“”-)”。読み終わった今ホントこう呼びたい( ;∀;))の生真面目で義理堅く、ひたすらに兄貴思いな在り方があまりにも切ない、、、彼の最期の方は半ば泣けてきました、、、歴史上、分野を問わず一時代を創った人の横には必ずこういう人がいたのではと思います。終始この方の心情に入れ込んで読んでいました。変人の兄貴(尊氏)や頑固な親戚、部下、貴族に振り回され続け孤軍奮闘の大変な苦労が報われず苦しみ多い半生だったようで、読んでいて辛かった、、、( ;∀;) 

 弟を亡くす前後、すでに天下人となった尊氏(40歳後半から)が、不気味に武将として成長し始めるのが奇妙で面白かったりします。

 史実として記録も残っているらしいのですが、殺伐として時代に、時に敵対もした兄弟(足利尊氏、直義)でここまで大事にし合いかばい合う仲も不思議な珍しかったようです。最期を迎えた直義さんに「お疲れ様」と声をかけたくなった( ;∀;)、、、。歴史小説読んでこんな気持ちになったのも久々です。

 今後、時折付箋をつけた個所を読み返すと思いますが、またそのたびに面白さを発見できる小説ではないかと思います。良い歴史小説に出会えて幸せ。歴史好き、小説好きで良かったと感じるのはこういう瞬間であります

 

 映画「デュ―ン 砂の惑星 partⅡ」を観てきました!(^^)!。

 映画「デュ―ン 砂の惑星 partⅡ」を観てきました。「風の谷のナウシカ」「スターウォーズ」などの有名作のモデル・原型ともいわれたSF小説で、単なるSF活劇というには、宗教学、生態学、哲学、環境問題など様々なジャンルが盛り込まれている一筋縄ではいかない作品です。その小説を前回part1では凄まじい映像表現で評論家・視聴者から大絶賛。35年前から原作も過去の映画化も知っていた本作愛好者の私として、「今頃評価って遅いわ~”(-“”-)”」と思いつつ大喜びで鑑賞に浸ってました。

 本作partⅡは、物語山場ですから当然1作目を凌ぐ迫力と展開。映像の美しさ・迫力などは各評論について散々称賛されてますね。サンドウオーム私(巨大砂虫)登場・搭乗シーンも迫力も期待通り!(^^)!。私の感想としては、ティモシーシャラメ演じるの主人公ポールの佇まい、存在感が時間を追ってギリギリと高まってくるところが凄いと感じました。しまいには彼の迫力を際立たせるために全映像があるのではと思うほど。

 あと彼の声も、甘いマスクにしては低く深みがあり聴きごたえがありますので、あえて吹き替えでなく字幕で見てよかったと思います。

 三部作目もあるらしく超大作と本作のスケール感は言うまでもないですが、35年前、1987年にデビットリンチにより映画化された「「デュ―ン 砂の惑星についても私は語りたい( ^)o(^ ) 

公開当時は、上映時間的にも原作本編の掘り下げに到底足りず、原作者や視聴者の評価は良くなかったとか( ;∀;)。当時デビットリンチは、原作の膨大な内容に比して制作時間の短さに大いに苦しんだようです。確かに今回の作品から比べると、SF設定の説明と一族の滅ぼされた男の復讐譚(惑星規模の)に集約されていた感はありますが、それでも当時16歳の私はデビットリンチ版「「デュ―ン 砂の惑星」の異様な映像の迫力・音楽のカッコよさ(担当:TOTO)に圧倒されてしまい、大感動してしまったのです。以来、好きなSF映画ベストワンに挙げていたのですが、誰にも共感されなかった”(-“”-)”、、、それでも主役のカイルマクラクラン、敵役のフェイド役のスティング(言わずと知れた英国ロックスター!(^^)!)も美しかった!(^^)!今からSFファンが見ても十分目に鮮やかに楽しめるはずです。再評価されてほしいなあ、、、

 「デュ―ンpartⅡ」に話を戻し、山場に入ったストーリーですが、スカッとする冒険活劇とはいきません。主人公は高いカリスマと能力を得ますが、勧善懲悪のスーパーヒーローではなく、あえてシンドイ道を敵も増やしつつ傷だらけで進んでいきます、恋人の関係もどこか苦いところに落ち着くし、、、

 本作を観終わって、、、何か涙が出てきました。強烈な鑑賞体験でしたが、感動とは少し違い、「大事な人も離れていくのに、何でそう、キツい方、きつい方に進むのか(必ずしも皆が喜ばない、本人も自分の本心かもよく分かってない)なあ、、、」と。ヒーローではないのに、こういう主人公からは目を離せなくなってしまうんですよね。昔自分が惚れ込んだSF映画の主人公はこういう人物だったか、、、35年を経て改めてしらされた思いです。

 本作の続きが重たくても、やっぱり心待ちにしてしまうんだろうなと思います。本作の感想を語り合いたい方、お待ちしてます( ^)o(^ )

「仮面ライダーBLACK SUN」を観た感想( ^)o(^ )

国内特撮好き、40年以上に渡る仮面ライダーファンとして、評価が分かれる本作をスルー出来ませんでした。原典「仮面ライダーブラック」は大好きだったし(^^)

アマゾンプライムで同作品を一気観しました。強烈でした( 一一)。同じく特撮好きな友人から「合わなくてリタイヤした」と聞いていたので覚悟はしていましたが、確かに途中しんどかった"(-""-)"。本作世界では「怪人=差別されるマイノリティ」として描かれており、その描写には目をそむけたくなく場面も多々ありました。

しかしそれを含めても、「最後まで観てよかった」と思える実感があります。30年前の原典を拡大解釈するとこういう物語も考えられなくもないですし。

 とにかく役者さん達の演技が熱い(厚い)。主人公南幸太郎を演じる西島秀俊さんは私と同じ52歳。まじか、この年で仮面ライダーを?と当初思い、、いや思わなかった。その年齢だからこそ演じられる仮面ライダーを観たい!その期待を遥かに超える深淵の仮面ライダーBLACK SUNを、西島氏とスタッフは見せてくれました。

  • 印象に残った点

〇アクション

・特撮、仮面ライダーといえばアクション。全編通して怪人同士の生々しいバトルも刺さりますが、主人公がお馴染みのライダーのフォルムに「変身!」するのは中盤から。「そうこれ!これが見たかった!」ここから目が離せなくなります( ^)o(^ )。ここまでタメ過ぎです( 一一)。原典の倉田てつを氏の変身シーンに強く影響を受けたという西島氏の変身シーンの迫力は、平成・令和の若い役者さん達の変身シーンを厚みと人間力で大きく凌駕します。一回り若い中村倫也氏のシャドームーンの変身シーンも美しい。氏のシャドームーンという役への深い思い入れを感じました

〇群像劇。

・本作は過去(怪人誕生・革命・従属)から現在を繋ぐ群像劇でもあります。ルー大柴含め憎い悪役も多々います。印象的だったのは三浦貴大氏演じる「ピルゲニア」。何をしたいのか姿勢がブレブレで身勝手かつ暴力的な男。視聴者のヘイトを一身に受けていたであろう”(-“”-)”憎い人物(三浦氏の演技がよい(^^))でしたが、終盤近くではその印象が大きく変わっていきました。こうした登場人物の変遷の描き方も味があってよかったです。

〇「変身!!」

・ヒロインにあたる少女が○○されてしまう場面では、思わず「いや、これないわ」とドン引きした私ですが、これが終盤のキーになっており、その伏線にも感心させられたのです。

実はライダー変身シーンは決して多くない本作ですが、最後の彼女のその場面では感涙でした。

 

私の拙い語彙では本作を観た感銘を表現しきれないのですがとにかく濃い、実験的な作品、そして原典への深い想いが確かにある作品です。数多の意見「これは仮面ライダーじゃないよ」いや、確かにこれも仮面ライダーです。(平成だと、ファイズがやや近い雰囲気)

 途中でリタイアした方々、特撮ファンなら本作を見逃すのはもったいない。最後までみれば、いや中盤まで見れば一気にはまります。どうか一緒に本作を語り合いましょう( ^)o(^ )

ジャッキーにあこがれて(≧▽≦)推しのアクション俳優(欧米編①) \(^^)/ _

一時期、アクション俳優御三家と言って、シルベスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガーブルース・ウィルスが挙げられました。主演作の人気からもンく付け所ありません( ;∀;)。ただ私はその下のB級路線で活躍してたチャックノリスさんが大好きでした(#^^#)。そう、ブルースリー「ドラゴンへの道」でラスボスだった方。空手をベースに格闘技で魅せるアクション映画路線をチャックさんは開拓しました。

このチャックノリスさん路線を継承した次世代が、ジャンクロードヴァンダム、ドルフラングレン、今回紹介のティーブンセガールです(#^^#)。

 合気道愛好者として、ますこの人を挙げないわけにはいきません\(^^)/

🔴スティーブン・セガールさん主演ののお勧め映画作品

「刑事ニコ/法の死角」

 合気道を稽古して長い私(養神館)ですが、養神館に入門する数年前に、セガールの「刑事ニコ/法の死角」が公開されて話題になってました。大阪で長年内弟子と修行しアメリカで道場開き成功しただけあって、技の切れには説得力あります(#^.^#)

 今ではコロコロと太ってしまったセーガルですが( ;∀;)、デビュー作である本作では引き締まった精悍な体形で、やはりこの頃の動きが一番キレがあります。合気道稽古者にとっては、「あっ小手返し!」四方投げ出た!三か条決まった」「二か条痛そう!」など普段稽古している技が使われるととついつい気分が湧いてしまいます(≧▽≦)

 やられる悪役の受けも上手なのでしょうが、結構えぐい極め方・投げ方してますね。

画面映えするため、どうしても派手な技の極め方になるのでしょうね。麻薬組織のボスが小手返しできれいに受け身をとっているのをみて少しほっこりします(^^)

 彼がブレイクしたのは、本格的に合気道アクションで魅せられる俳優が他にいなかったことがあります。他の格闘系アクションはほぼ空手かキックボクシングの人。レベル高くてもどうしても被ってしまいますし(それでも人気キープしたヴァンダムは凄い( ;∀;)

 ちなみに本作ラストで、セガールさんは宿敵を肘を拉いでから首を巻き込んでへし折り、とどめを刺してますが、私は「これ、側面入り身投げの応用だろ!」と反応してました(≧▽≦)。プロレスラー藤波辰爾さんは、若い頃白田林次郎師範(植芝盛平翁の高弟)に師事したことがあるそうです。その頃学んだ技(入り身投げ?)をアレンジしたのが彼の必殺技「ドラゴンスリーパー」ではないかと思うのですが、本作のこのシーンをみて、私の推測が裏付けられた!と勝手に喜んでました。こんな見方して楽しんでるの、私だけかなあ(#^^#)、アホです(#^.^#)

暴走特急

 「沈黙の戦艦」と同主人公作ですが、こちらは画面が暗くてやや見づらい( ;∀;)

暴走特急」はタイトル通り、猛スピードで走る列車の中でテロリスト相手に繰り広げる戦闘アクション物です。キアヌ・リーヴス「スピード」といいアニメ「甲鉄城のカバネリ」といい、男子は高スピードで動く乗り物を舞台にしたドラマがなぜか好きです(≧▽≦)

 戦闘アクションでは、揺れる狭い車両の中で敵も味方も必死でバランスを保ちながら闘うところ、手刀(正面打ち)をくるくる回して刃物をさばく「セガール拳」(宣伝側命名( ;∀;))や、ちょっと早送りの四方投げ( ;∀;)など興味深い見どころ多いです(^^)。

 私が気に入っているのが、セガールから護身術を教わった成年(セガールの娘のボーイフレンド)が、ヘリコプター内で、教わった護身術(綾持ち二か条?)でテロリストを撃退(相手は墜落)するシーン(≧▽≦)。動きが限定された狭い空間ならではですが、「正しく教われば素人でも使えるぜ合気道!」という気がしてムフフと楽しんでました(#^.^#)。やっぱりおかしいな私( ;∀;)、、、

③「グリマーマン

 本作あたりから太り始めたセガール( ;∀;)。合気道アクションは十分見せてくれます。変な健康法にはまっている刑事兼牧師という変わった主人公。セーガルの体形変わったせいかそれまでの作品の殺伐とした主人公と違いノホホンと落ち着いています。

 いざ戦闘になるとキレキレの動きを見せてくれるギャップが良いです(#^^#)。ラストファイトで、敵の蹴りを横面打ちの受けみたいに上下自在に受け分ける場面があって面白い、と思いました。実際あんな風に受けられるのか分かりませんが( ;∀;)、、、

 

とりあえず3作上げてみました。ゴリゴリの武闘派ものも良いですが、セガールさんには合気道版の「ベスト・キッド」のような作品も作ってほしいですね。ただ強いだけでなく、合気道を通して人間として成長していくのを描く作品を観たいです(#^^#)。できると思うんだけどな~。最近「ベスト・キッド」の続編が高く評価されてるのを観て本当にそう思います。

 

🔴他に合気道アクションが登場する映画。

「Guyver(ガイバー)」。日本の漫画「強殖装甲ガイバー」をハリウッドが実写化した作品。仮面ライダーのように主人公が変身(装甲をまとう)して闘います。主人公の青年が合気道を稽古しているので、変身しても戦闘で合気道の動きが出てきます(#^.^#)。

特撮ヒーローが呼吸投げや三か条締めを駆使するシーンは合気道稽古者として中々痛快でした(#^^#)。

 

 

 

 

ジャッキーにあこがれて(≧▽≦) 推しのアクションスター達について(アジア編2回目)

4月22.23日に八卦掌・戴氏心意拳講習会宮崎講習会を開催しました(宮崎市清武体育館にて)。東京より中国伝統武術掌友会の江口先生をお迎えしての2日間。参加者10名。宮崎市内のみならず鹿児島、東京からもご参加いただきました。皆様笑顔の絶えない穏やかかつ中身の濃い講習会でした(≧▽≦)。 

いや~ホントに勉強になりました(≧▽≦)。走圏ほか基本を見つめなおすことができ、今後も良い八卦掌練習ができそう。そう今回一番得をしたのは、企画主催した私です(#^.^#)

 講習会を無事終了してみて、初めて「カンフー」「拳法」なるものに出会ってワクワクした自分を思い出しました。ブルースリーが先だったけど「カンフー」として観て衝撃を受けたのは、やはりジャッキーチェンです。この方については語りたいことが多すぎて、一作品ごとの投稿でないと書ききれません(#^.^#)、、、

 ジャッキーさんの作品は、カンフーアクションのカッコよさ、主人公の愛嬌あるキャラクターもですが、ストーリーも割と面白いです。アクションも素手素手のみならず、対武器、武器対武器、対複数武器など様々な状況で戦闘を見せてくれます。

各作のラスボスも個性があって魅力的です(ラスボスとの決戦に至るまでの流れがまた良くできてます)。

本日は、初めてテレビで観たジャッキー映画蛇拳について。蛇、そう八卦掌っぽい武術です(#^^#)。、空手でもキックでもなく奇怪なほど体幹を捻る螺旋動作が多く、動物的でエキゾチックなたたずまいの「カンフー」に目を奪われました。武術道場でこき使われ虐められる下働きの青年が、行き倒れの老人に謎の拳法(蛇拳)を教わり、覚醒し強くなっていきます。

印象深いのは、主人公が立ち去った老人が石畳の上に残していった不思議な足跡をたどっていくうちに、主人公が「拳法の体さばきを教えてくれている!」と気づくシーンです。この場面と本格的修行の場面に使われている音楽(ジャン.ミシェル.ジャール「幻想惑星」)が宇宙的神秘性を帯びていて痺れます!(^^)!。拳法を習得していく主人公の中に新たな宇宙が芽生えていくのが感じられてワクワクするんですね(≧▽≦)。今でも八卦掌合気道で知らない技術を覚えた、教わったときは気持ちが湧き立つ思いがしますのでちょっと共感します。 脱皮を繰り返す蛇は、不死性を感じさせる神秘的なイメージもありこの音楽はピッタリ。

 主人公はラストで、恩師(蛇拳を教えてくれた老人)の天敵である鷹拳の男(演.黄正利巧さん。この方もかっこいいのです(#^^#))と闘います。このとき、主人公は師に教わった蛇拳に猫の動作を加えたオリジナル武術を駆使して勝利します。ある意味、恩師を救い越えることで恩を返したわけです。この辺も痛快ですが、何でも混ぜ取り込んでて新しいものを作る中国文化の逞しさ.バイタリティ、節操のなさ( ;∀;)は素敵です。八卦掌も色々な武術が混ざってできたものらしい、ここも似てる、、、

 こうしてジャッキーさんにどはまりした私は、彼の作品を漁りまくり、ジャッキーみたいになりたいと夢見る日々が始まるのでした(≧▽≦)