ヒムカのオタクのブログ

 宮崎市在住のオタクびとです(#^.^#)私の好きなもの、趣味などについてゆる~く書いていきたいと思います。好きなもの:読書(ミステリ、ライトノベル)、アニメ、マンガ、プロレス鑑賞、武道、ゲーム

令和7年度GWの過ごし方~80年代アニメ映画鑑賞・昨年に引続き(#^.^#)

過ぎて久しい2025ゴールデンウィーク、皆様いかが過ごされましたでしょうか ^^) _旦~~

連休前に上京した私は、しっかりコロナ陽性を持って帰り、外出もできず自宅で呻吟しておりました。そこで過ごし方として、結局昨年同様、80年代アニメ映画を漁り自宅鑑賞ということに ( ;∀;)、、、大いに楽しかったです(#^.^#) 昔の作品も高品質で観れるアプリって素晴らしい!(^^)!

今回は、アニメ映画ほか、割と最近の邦画(日常が舞台のもの)を2本選び鑑賞。

1 サイボーグ009超銀河伝説

2 アリオン

3 コブラ劇場版

4 王立宇宙軍オネアミスの翼

5 さかなのこ(邦画)」

6 カラオケ行こっ

 我ながらつくづくコアというかマニアックと思いますが( ;∀;)充実の時間でありました

1~4は小中高学生の頃に観た作品。昨年のGWもそうでしたが40年経って観た気分・感想がどうなるのかドキドキしつつ鑑賞。今回はアリオン」「オネアミスの翼を語ってみたいと思います。

🔴アリオン

 中学時代、アニメ好きの同級生に「絶対観ろ」といわれ、魅力的な予告編に魅せられ劇場に足を運びました。ギリシャ神話の舞台、神々の争いの道具として育てられ鍛えらえ、利用されてきた少年アリオンが、悩み苦しみつつ自分の生き方を見つけ、道を切り開いていく話。その中で多くの人に出会い、助けられて成長していきます。

純粋ながらもどこか世を拗ねたような鬱屈した主人公のお顔は、いかにも「ガンダム」の安彦良和氏デザインの主人公らしい( ^)o(^ )

 「40年前の作品だよね、、、?」と目を疑うほど作画も美しい。この頃の作品(特に映画)は広い空間を伸び伸びと描かれる心地よさがあります。音楽(久石譲氏)も雄大で素敵(#^.^#)。シンプルながらスピード感のあるバトルシーンも良し。何より、神話、剣劇バトル、デカいモンスター、超能力、と男の子(まあ、おっさんも( 😉)の心をくすぐる全てが詰まってます。

 純粋ゆえに、悪どくずる賢い大人(神)達にいいように騙され利用される様は、大人になった今観直しても悲惨すぎる( ;∀;)。そんな彼も気づかないうちに、実は多くの人に見守られ、助けられてきていました(そう、本作の熱い部分はここにあります(#^.^#))。 

 ようやくそれに気づいた主人公は自分での意志で、誰のために戦い誰を助けるかを決めて、多くの人を伴って動き出します。悲惨すぎる前半を見守ってきた視聴者は、ようやくここで歓声を上げるのです(#^.^#)。このカタルシスがたまらなかったのを思い出しました。(そして昔の鑑賞時と違い、目線が若者を見守るオッサンのそれになっていることにも気づき愕然とする私( ;∀;)、、、)

ここからのクライマックスまでの展開と戦闘シーンの作画は改めて胸がすく素晴らしさ(≧▽≦)。中途までの伏線が回収されていくのも心地よい

 決して清々しい話ではなく、近親婚、陰謀、裏切り、戦争と鬱屈した世界の中でもがく人々の話ですが、そこを一瞬の退屈もさせず一気にスピード感と高密度の展開とドラマで見せてくれた作品でした。原作・総監督安彦良和氏の真骨頂、、、

 あと登場人物達のセリフ回しが印象的で、今でも良く覚えています。○○○○の「君に理があるなら証をみせろ、それなら私は潔く消えていくぞ!」とかカッコよい、使ってみたい(まず無理だろうな( ;∀;))

何となくですが、後のアニメ作品(テレビ・映画)にも影響を与えている気がします。○○とか○○とかね、、、80年代アニメ史を語るに欠かせない傑作ですね(≧▽≦)

 当時主人公と同年代であった私は、鑑賞後の幸福感と共に何とも言えないやり切れなさを感じた記憶があります(#^.^#)。自分がこれから何になるのか何になれるのか、変わり成長し事を成した主人公を眺め、そんなことを考えていたのかもしれません(#^.^#)。

若かった(≧▽≦)、、、

 

🔴王立宇宙軍 オネアミスの翼

 後に「エヴァンゲリオン」を作成するガイナックスが最初に手掛けた作品。ストーリーはシンプルながら、改めて見直すと「観に来たからには只では帰さない!」といったような、製作スタッフのどこか尖った意気込み (^^) が感じられました。

 王国で名前だけの「宇宙軍」に所属するグータラな無気力主人公が、街で出会った修道女(下心ありで)との会話で発奮し、人類初のロケット打上げ計画のパイロットに志願し物語が動き出します。主人公シロツグを演じる森本レオ氏の脱力した声が、素敵すぎる(#^.^#)、、、

 ただのノリか惚れた女性へのかっこつけで決断したパイロット志願でしたが、彼の決断は、多くの人を巻き込み、国レベルが事態が変動していきます。

主人公はメディアから注目されて時の人となるも、反対団体からは責められ、計画のリーダーが事故死、戦争の危機も高まり命まで狙われることに。そんな中次第に悩みはじめ気力を失っていきます。

「何事も決断がすべて」という人もいますが、本作の主人公は決断自体はとても軽く「決断してから実行に至るまでの精神の変化」が本作の醍醐味ではないかと思いました

何かをやると決めてからにコツコツ訓練・反復した人(その経過で、夢中でも、迷いがあっても)は、事に至った後は、失敗であれ成功であれその人は前と少し違う何かになっているのではないか?と(そうでありたい、あってほしい)。

 そんな彼が自分を少しずつ取り戻し、最初のきっかけをくれた修道女に「行ってきます」というシーンはとても素敵で、好きな場面(#^.^#)、、、 

 過激な反対勢力を振り切り、多くの仲間との協力で主人公を乗せたロケットは宇宙に飛びます。このとき主人公は歓声でも満足の言葉でもなく、宇宙からのラジオ放送で、聞いている全ての地上の人のために幸せを祈ります。ここまでに至った彼の心中は分かりませんが、私も共に祈りたい気持ちになりました。40年前の鑑賞時はどうだったかな、、、このラストからエンディング曲までのシーンがとても美しいのです(#^.^#)

 纏まりもなく語ってしまいましたが( ;∀;)、本作は街の風景や人物表情がきめ細かいまで作画が良く目に嬉しいのも特徴。坂本龍一氏のテーマ曲も壮麗で素晴らしかったです。ラジオ番組にリクエストして流してもらったことがあります(#^.^#))。

 

 昨年GW後もそうでしたが、今回も80年代アニメ映画の感想をとりとめなく語ってしまいました(#^.^#)。作品を観た感動を上手く伝えられない自分の表現力の拙さが憎い(>_<)

 それでも、10代で感じた痛いほどの感動を、50代になった今も改めて感じることができたのは嬉しい体験でした(さほど捻くれてなかった?良かったあ(#^.^#)、、、。)

 歳を食った分、観方は幾分変わってるのかもしれませんが、製作者の情熱がこもった良いものは古くならないですね。コンプライアンスという言葉がない時代、その当時のスタッフががケンカ腰(「これが俺らが面白いと思って作った作品だ、どうだ!(多分そんな感じ( ;∀;))」という、、、)で作った作品の気合。その核心は幾つになっても心を打つものだと思います。

 今、当時の10代の自分に今話しかけられるものなら、「今観た作品、何十年か経って観直しても、色褪せずしっかり感動できるよ」といってあげたいです。野暮かもしれませんが( ;∀;)(#^.^#)、

大好きだったプロレスラー達 (≧▽≦)

 小学生いや物心ついた頃から、何故かプロレスが大好きでした(#^.^#)。50過ぎた今でも、若い頃より好きなくらいです ^^) _。プロレスというジャンルは、選手寿命も長く変遷も長く、代も重ねる、技術の継承も多いため、長く見続けているほど濃く深く楽しめる、という良さがあります。   その中でも、自分が強く思いを込めてみ続けてきた(早い話が「推し」)レスラーさんを挙げていきます。現役の選手もいます  馬場さん好きだったせいか、やや全日より( ;∀;)、、、(以下敬称略)

🔴小橋建太  

この方については、幾ら語っても尽きることがありません ^^) _  引退まで「神」ともいえるオーラを放ち続けてプロレスファンを引き続けてきた方。小橋が観たくてプロレスファンを続けてきたといってもいいくらい。この方の表情一つ・アクション一つ一つ全てに引き付けられてきました。小橋のチョップの響きひとつで会場の観戦者は皆熱くなりました( ^)o(^ )

  ファイトスタイルを確立するまでの若き日の全日時代。完成させたファイトスタイルを深化させより輝きを増したノア時代。  OZAWAのようにデビューから短期間でスタイルを確立させベテラン勢にケンカを売るタイプも痛快ですが、時間をかけ試行錯誤・挫折と復活を繰り返しつつ前進していく小橋をみて、長い年月をかけて一人の選手を見続ける楽しさを教わりました( ^)o(^ )  

「同期のヘビー級がいなかった」という小橋さんは、ロードウォリアーズから筋トレを教わり、ジョニーエースら近い世代の外人選手をライバルに育て上げます。ハンセンやテリーごでぃにぼこぼこに叩きのめされながら肉体を鍛え上げファイトステイルを模索し、彼らと同じステージまで上がっていく姿に励まされました。  全日本系にしては珍しく、試合中に激情を露わにするタイプ。引退後のライガーとの対談で「猪木さんからも多いに学んだ」と知り、なるほど!と思いました。猪木、馬場、そして死ぬほどぶちのめされたスタンハンセン。一級の名人のエッセンスが混ざったハイブリッドレスラーだったのです。 また、対戦する相手を高みに押し上げる選手でした。  

佐々木健介。実力は超一級なのに厳しい世論を浴びつつけた健介ですが、小橋との一戦にケチをつけるファンは少ないと思います。男ならあの意地の張り合いにハートが熱くならないはずはない。あの対戦でレスラーとしての健介の評価も救われたとも感じます。

蝶野正洋。小橋さんの他団体戦はワクワクしました。新日本が格闘技路線で混迷していた時期、蝶野が猪木に対する「プロレス」の意地を見せるための切り札として選んだ小橋戦。私は観に行きました ^^) _。  小橋のハールネルソン6連発で蝶野ファンに悲鳴(ホント凄かった( ;∀;))が響く中、耐え抜き起き上がる蝶野のタフネスと意地に魅せられたファンも多かったようです。蝶野は足を負傷していて万全ではありませんでしたが、それゆえに一層、小橋は蝶野の覚悟に報いるために厳しい攻めを見せたのだと思います。勝者小橋がステージを厳かに下がり礼をする際には、蝶野に劣らず新日ファンの喝さいと拍手がありました。

対ジョニーエース。兄アニマルウォリアーほどのインパクトがなく迷っていた彼は小橋にライバルとして引っ張り上げられ、シングル王座には届かなかったけどタッグ王座として何度も君臨。開発した「エースクラッシャー」は本国アメリカのリングでも多くの派生技と使い手を生みました。 帰国後、WWEの副社長となって腕を振るっています。全日時代の小橋とのライバル時代のしのぎ合いは大きかったのではと思います(#^.^#)  

 小橋さんは引退しても、トレーニングで現役時代の肉体を保ち、多団体の若手が一同にリングに上がるイベントを開催されています。癌からの復活といい、自己を信じ向上心を持ち鍛え続ける姿に、人として男としてこうありたいという理想を見せてくれた選手でした。  

 後継者といってよい潮崎選手にものファイトスタイルも好き(#^.^#)。まだまだ頑張って高みを目指していただきたく、期待しています。主催する興行「リミットブレイク」は泥臭くも、多くの濃いファンを引き付けています(#^.^#)  

🔴天龍源一郎  

 当初は器用に色んな技を使う器用なタイプもインパクトがない選手でしたが、長州という攻めの権化をライバルとし、そのスタイルを吸収・消化して別人のように変貌した方です。またパワーボムという自分に合った技をものにしてい以降、ファイトスタイルも激しく重厚に、顔つきも体つきも大きく変わっていきました。天龍さんも芯からこみ上げる激情(怒り)でファンを引き付けた選手でした。相手の技を受けて受けたうえで叩き潰す、プロレスラーの芯と凄みを誰よりも感じさせた選手。前田日明も天龍を高く評価していました 。ライバル長州は攻めて攻めてファンを引き付けるタイプでしたが、天龍が全日本だけでなく新日本やUWFインターでみせつけた凄みと説得力は「受けを信条とする全日本が本気で攻めに全振りするとこんなに強いんだぞ」と、私ども全日本ファンの留飲を下げたものでした。  年齢の割に大人げないファイトぶりも素敵。

 前述の小橋さんとファイトスタイルだけでなく激情型なところも良く似ています。あまり言われないけど、このお二人のファイトスタイルは体格も含めよく似ています(当たりと受けの強い全日スタイルが良く分かる)。後楽園ホールで天龍と小橋がタッグで対決したときの互いの大人げない暴れっぷり(ほとんどケンカ)は、年齢差の割に兄弟ケンカのようで何か微笑ましかったりしました    

🔴三沢光晴  

「三沢幻想」というのが、プロレスファンにありまして、限界まで危険な技で攻防を展開する四天王プロレスの筆頭・三沢は、他の団体のトップや格闘技上がりと闘ったら?強いでしょ、という論がありました。U系・総合の強豪が来ようが三沢なら負けないだろうと。 その一端が観れたのが、ゼロワン旗揚げ戦でも対小川直哉とのタッグ線でした。

 小川の強烈な打撃をエルボーでいなし、グラウンドで優位にコントロールする三沢、しゃにむに共謀に殴り掛かる村上をバックドロップでKOする三沢は圧倒的でした。解説席の馳が「うあー、やっぱり強い~」と呻いていたのを思い出します。

 その馳が全日本に参戦したときの三沢とのシングル戦も物議をかもしました。9割がた馳が攻め込んでおり、最後にエルボーで三沢が逆転勝ち。この一戦で新日ファンから「三沢のテクニック低いのでは?派手な技うまいけど」と言われたりしました。しかし、三沢からすると、参戦してきた馳がどの程度できるのか、秤にかけていたのではと思います。実際、この後シングルで闘った川田や秋山は三沢ほど優しくなく( ;∀;)、馳はかなり手ひどくやられて敗北しています(#^.^#)。多少自分の評価を下げようが、相手の持ち味を限界まで引き出そうとした三沢の懐の深さとカッコよさと思うのです。おそらく馳はそこをよく分かっていたのではないでしょうか  

 また、全日でも他団体でも対抗試合で無双の強さと上手さを見せつけた川田が、三沢には中々勝てず、追いかけ続けた(三沢がなくなると情熱を失った)ことも、三沢のその知れない強さを感じる点です。 亡くなるのが早すぎた方でした。まだまだ今のプロレスを見守って若い選手を叱咤激励してほしかったし、あの微妙な下ネタも聞きたかった。前田日明との対談なんか面白かったろうなと思います。三沢の技術・精神は、小川良成や秋山が受けついで、ノアだけでなく、全日(青柳優馬とかタイプが近い)、DDTにも伝えていると思います 

🔴川田利明  

 どの試合も面白い ^^) !  四天王プロレスの中で、最も「激しい」を体現していたのが川田選手でした。全日本での三沢、小橋ハンセンらとの死闘もさながら、そして他団体の選手とも名勝負を繰り広げて熱狂させてくれました。

 U系でも総合出身でも相手のフィールドに飛び込んで勝負する心意気、そして確かな技量と受けの強さに魅了されてきました。Uインターでの高山戦、全日参戦のゲーリーオブライト戦もワクワクさせられたものです。 今動画を見返すと、ゴングなってからにらみを利かせつつ脚のストレッチ始めるなど、心理戦も何気に上手かったですね。  何をするか分からない危うさも含め、相手の凄みを引き出す(怒らせる( ;∀;))旨さ、試合の面白さではある意味三沢さん以上だったかもしれません。

 佐々木健介との一戦は観に行きました。全日と新日のスタイルを体現した二人の噛み合いすぎる激戦(意地の張り合い)は痺れるほどの面白さでした。対抗戦又は他団体選手との闘いで、全日スタイルの強さを体現してくれる、全日ファンにとっては天龍同様、有難い選手でもありました。  川田さんがボロボロにやられながらも追い続けた三沢さんが亡くなったとき、情熱がなくなり一戦から退いたというのがのが何とも切ないです。  

 関東住まいのとき、川田さんが経営する「麺じゃラスKに食事に行ってきました(#^.^#)。 厨房で調理する川田さんを発見してドキドキしてました( ;∀;)。

「ドームで三沢さんに勝った試合観に行きました」と伝えたら少しニッコリ( ;∀;)されました。そのとき頂いた川田Tシャツは一度も着ずに大切に保管してあります。

🔴スタンハンセン

唸るウエスタンラリアット。馬場、猪木から始まり鶴田、長州、天龍から三沢川田小橋まで、後に押しも押されぬトップとなった選手でスタンハンセンにコテンパンにされなかった日本人選手はいないでしょう。

 皆ハンセンという高い壁を乗り越えることでプロレスファンに認められる、そんな感じあった気がします。それほどスタンハンセンという人は外人選手の中では存在が大きく、日本のプロレススタイルに与えた影響も大きかったと思います。 ハンセンがいなければ長州力天龍源一郎の覚醒もあったかどうか。 ハンセンのファイトには破壊力のみならず怒り・激情も感じられて観ていて緊張感がありました。

 馬場鶴田が死去した後は、三沢ら四天王プロレスの大きな壁に。どこか亡き馬場・鶴田亡き全日本を守り立ちはだかっているようで切なかったですね。

ハンセンが引退した日は東京ドームに観に行きました。いつも入場時はブルロープを振り回して客を蹴散らし暴れていた彼が、穏やかな笑顔でお客さんとハイタッチしながら大きな歓声を浴びながら退場していく姿は神々しく、涙が出たのを覚えています

NHK特集の「20世紀最高のレスラー20名」の中、外人レスラーながら堂々7位(だったかな( ;∀;))選ばれたハンセン。 同番組ゲストの、激闘繰り広げたライバル・天龍の「彼(ハンセン)は体外、イカれていた( 苦笑)」という発言に、「お前もな(笑)」と返していたのが、最高にいかしていました(#^.^#)

🔴タイガーマスク佐山聡

 小学生の頃、突然登場したこの選手に猪木馬場そっちのけに心を奪われました。宙をまうキック、華麗なステップに鋭角なスープレックス、見たこともない空中殺法。すべてが美しくカッコよい( ;∀;)、、、、

 今ではYouTubeで最盛期の動きをいつでも見れますが、未だに同じセンスを感じる選手は見当たらないです。ダイナマイトキッド、ブラックタイガー小林邦昭など対戦するライバルも素晴らしかった。  カールゴッチ仕込みのレスリング技、藤原敏夫仕込みのキックと本格的格闘技の強さもですが、各動作に他には真似できない独創性があるところもカッコよくセンスが感じられ素敵でした プロレスから離れた時期に「修斗」「制圏道」等格闘技・武道の世界を開拓していましたが、現在も「リアルプロレスリング」を運営。彼ほどの格闘技の天才でも、結局離れることができない「プロレス」の魅力と求心力の強さを感じます(#^.^#)

 以上、私の人生にとってかけがえのない存在である「プロレス」を見続けてきた中で大きすぎる存在であるレスラーを何名か挙げて語ってみました。まだまだ語り足りませんし、今もこれからも強烈な「推し」のレスラーが日本内外・団体問わず見つかると思いますので、また熱く語っていきたいと思います\( ^)o(^ )/。

ジャッキーにあこがれて(≧▽≦) 推しのアクションスター達について(欧米編②)

 前回のジャッキーチェン語りに続き、欧米の格闘アクションスターの推しについて語りたいと思います( ^)o(^ ) こちらも語り出すと手が止まりません( ^)o(^ )

 

ジャンクロードバンダム

 アジア系格闘アクションスターの最推しがジャッキーチェンなら、西洋系ではヴァンダムさんになります。思うにラングレンと共演した「ユニバーサルソルジャー」で一気にメジャー入りを図ったところ、そこまでブレイクせず、結果、チャックノリスさんのようなB級路線で活躍されてます。私としては、その線で良作を生み続けてくれれば嬉しかったので問題なかったのですが ^^) 。

 初めて観たのが「サイボーグ」という映画。その日友人と観た映画がシリアスすぎてたまらず口直しにみたのがこれだったのですが衝撃でした。北斗の拳に似た荒廃した暴力が跋扈する世界で、ワクチンを運ぶために女サイボーグを護衛する戦闘のプロ。ほどんどセリフがなく映像のみでストーリー(全編、格闘戦か原始的な武器での戦闘ばかり)を語ります。それだけにヴァンダムさんの肉体と豪快な空手アクションが雄弁にスクリーンで冴え渡っていたのです。この頃から代名詞の180度開脚を披露してる。今でも覚えてますが、地下道で180度開脚で高い壁に踏ん張り、頭上にナイフを構えて真下に来た敵を待ち受け迎撃するシーンは恐ろしくも衝撃的な美しさでした。

 一気に有名にした「ブラッドスポーツ」「キックボクサー」では、本来培った武道の美しさ、パワフルさ全開で観る人を爽快な気分にしてくれます。彼より凄いアクション出来る人、プロ格闘技実績を誇る俳優さんも多々生まれますが、格闘アクションを「魅せる」という点では、監督・製作者にも恵まれたのか、ヴァンダムさんは飛びぬけていた気がします。あと、この方は「ダブルインパクト」、「レプリカントのように一人二役もの(双子、コピーなど)が結構多い。「ヴァンダム対ヴァンダム」という図式で闘う設定がお好きなのか( ^)o(^ )、結構これも面白くて好きでした。ご本人が演技派でないとできないですね。

 最近では代表作「キックボクサー」のリメイク作に師匠役として味のある演技をされてます。

 今後も、頑張る弟子を温かく育て見守る師匠・ヴァンダムさんを観てみたいですね。

 

キアヌ・リーヴス

 格闘アクションスターといってもよいのかな(・・?、、、「ジョンウィック」「マトリックスのアクションで、ほぼそう呼んでよい地位を築いたと思います。ご本人がカンフーアクション好きすぎて、自分で脚本監督を務めてカンフー映画(「ファイティング・タイガー」)を作成してるくらい( ^)o(^ )。しかもその作品で、ご自分が黒幕兼ラスボスを演じてます。憎たらしく主人公を追い込み、最後はしっかり主人公とカンフーで闘ってます。最期のやられっぷりも素敵。ホント好きなんだなぁ( ^)o(^ )。

 ご本人は格闘技・武道経験はなかったらしく、映画製作のためかなり特訓したようです。

 「ジョンウィック」は、襲ってくる暗殺者を迎撃し倒していく伝説の殺し屋ですが、なぜか殺伐として印象がありません。どこかほっこりと「キアヌさん大変だな~」とロードムービーを心地よく観てるような感じ( ^)o(^ )。本作で襲ってくる敵役の役者さん達の方がゴリゴリの本物(有名な武術指導家だったり)しますが、敵役の皆さんに、どこか「この主人公を男にしてやろうぜ」的な心意気が感じられて微笑ましい。全体として俳優キアヌさんの人間力を楽しみ観察するような鑑賞気分になります。正しいアクション映画の鑑賞スタイルじゃないかもしれませんが、この方ならではと。カミングアウトなしの慈善事業エピソードに事欠かず、また日本が大好きでちょくちょくお忍びで変装して来日してるとか。見つけたらこっそり大・大エールを送りたいです ^^) 。

 アクション映画ではありませんが、この方主演のアメコミ映画「コンスタンティン」も、「らしさ」爆発で大好きです。キアヌさん演じる、ネクタイを緩めつつ中指立てながら聖書を読んで悪魔を払う ^^) エクソシストをまた観たいですね(^o^)

チャックノリス

 ブルースリー「ドラゴンへの道」で映画初登場。今ではお笑いネタ「チャックのリスファクト」(映画エクスペンダブルズでも披露)が有名。しかし本作のクライマックスでのリーとの闘いでは、序盤はリーさんを圧倒し、とてつもない強者感を見せてくれます。

空手大会の優勝常連だったとかでその実力は本物。

チャックさん主演では「デルタフォース」「地獄のヒーロー」など戦争ものも有名ですが、私が好きなのは「テキサスSWAT」「ザ・ファントム」。超低予算で作成されたらしい( ;∀;)けど、チャックさんが渋くカッコよくて目に楽しい(^^)。本作は、デビットキャラダインとの一戦が演出も良く泥臭くもカッコよくて素敵。キャラダインさんはリーさんが出演予定だった「ザ・カンフー」主演してましたから、因縁の決戦でした。キャラダインさんも憎たらしくも良い味出してました( ^)o(^ )

 

ドルフラングレン

 云わずと知れた「ロッキー4」のドラゴ。元極真会館スウェーデン代表の超強豪。凄いことに今でもトレーニングを続けており、凄い体を維持。大会にも呼ばれて迫力ある演武をされてます。もう還暦なのに素晴らしい。

「レッドスコルピオン」、アメコミヒーローのパニッシャーなど、ラングレンさんの凄みが良く出ている良作なのですが、あまりブレイクせず(>_<)。

バンダムと共演した「ユニバーサルソルジャー」でも悪役でしたが、その狂気の有様は、バンダムを圧倒する強烈な存在感でした。

ご本人は「俺の主演作はあまり面白くないだろ」と自虐したりする( ;∀;)そうですが、そんなことはない(>_<)、いい役者さんだと思うんですが。

クリード2」で「ロッキー4」から数十年後のドラゴを演じた時にはその哀愁に涙でました。悪役演じても色気があるんですよね、この方( ^)o(^ )。大好きです。

 

ゲイリーダニエルズ

 実写版「北斗の拳」主演しケンシロウを演じ、当時話題になりました。評価は厳しいものだったようですが、私は十分に楽しみました。元々北斗の拳の世界観も主人公も、半分はアメリカ映画「マッドマックス」と主人公演じたメルギブソンからとってますし(あと半分はブルースリー、)日本人が演じたらよりワザとらしくなってしまったかも。

キックボクシングとテコンドーの強豪だったゲイリーさんの、長い脚から繰り出される蹴り技はダイナミックで見応えありましたし、拳法らしい闘い方の描写も雰囲気があってよかった。立ち姿も美しく、良いケンシロウだったと私は思いました。ご本人の息子さんに「ケンシロウ」と名付けたそうで、演じたケンシロウ役への愛着が感じられます。ご子息ケンシロウ氏は、サッカーのプロ選手として活躍されてるとか。有名になって、お父さんの主演が再評価されるといいなと思います。「エクスペンダブルズ」でジェットリー・ドルフラングレン2名を相手に戦闘する悪党役も見事でした。

 

ウェズリースナイプス

 初めて観たのが映画メジャーリーグでの、脚のやたら速い陽気な黒人選手役。まさかその後にアクション俳優としてブレイクするとは予想しませんでした ^^) 。

 実際武道歴はかなり長いらしいです。主演映画ブレイドでの、剣術とマーシャルアーツを交えたダンスでも踊るような軽快でリズミカルな格闘アクションは、何度も見返してしまうカッコよさで、ある意味黒人のバネならではという感じも。「これ日本人役者じゃ同じ感じ出すの無理だろうな、、、」と感嘆してしまいます。

 主人公「ブレイド」はマーベルコミック登場人物で、原作では剣術に特化しており体術はないようですが、スナイプスのアクションのせいで、だいぶイメージも評価も変わった気が。本作がヒットしたことで、今後マーベル映画が次々作成されていくので、スナイプスの功績は大きいですね。

 

ビリー・ブランクス

 エクササイズビリーズ・ブートキャンプ創始者として有名になった彼ですが、そもそも武道家兼ゴリゴリのアクション俳優。映画「キングオブキックボクサー」で、凶悪かつ強力なラスボスを演じたのが最初でしたが、お顔が実はおめめパッチリで可愛いことがばれてしまったせいか( ;∀;)、その後、正義の味方を演じる主演作品が増えていった方です。

同作は、ジャッキー主演の香港映画そっくりの修行・成長・敵討ちという王道ストーリーで、主役のローレン・アドベンさんのキレッキレの演技(生意気そうな表情、しゃべりが心地よい)とテコンドー仕込みのアクションも素敵です。時折ビリーさんの凄さに殺されそうで冷や冷やでした。

 

 今回もまた長々と語ってしましました。今ではユーチューブで手軽に、この方達の格闘シーンのみの抜粋を観ることができます。有難いような味気ないような( ;∀;)、、、

 たとえ映像にお金かかっていなくても、磨き上げた技術と身体一つの表現で、観る人をスカッとさせてくれる彼らアクション俳優たちに、我々アクション映画ファンは、ずっと拍手を送り続けるのです\(^o^)/

 

 

ジャッキーにあこがれて(≧▽≦) 推しのアクションスター達について(アジア編3回目)ジャッキーチェン②

 

 久々に、大好きな格闘系アクション映画とその主演俳優さんについて語りたいと思います。このテーマもついつい筆が止まらなくなりますが( ;∀;)、、、

ジャッキーチェン映画についてなら、何時間でも語れます!」という私のような映画ファンは無数にいるのでは( ^)o(^ )。アクションの面白さカッコよさだけでなく、仇役の俳優さんについてだけでも(現在でも現役の武術指導家、大御所ばかり)いくらでも語れてしまいます

 この方の作品には好きなものが多すぎて(#^.^#)選ぶのに困りますが、3作上げてみました(「蛇拳」については以前書きました)。香港カンフー映画は、アクションは素晴らしい一方、ストーリーにテンポが悪く通して観るのが苦痛なものも多いですが、ジャッキーさんの作品は、ストーリーもシンプルながらどの場面も退屈せずテンポよく見れます。戦闘シーンも対武器、武器対武器、対多人数と状況が多彩で飽きさせません。何よりジャッキーさんの表現力の素晴らしさ。年々衰えるどころか輝きと円熟度を増していきます

少林寺木人拳

 宮崎で映画公開予告の衝撃は忘れられません。見たこともない奇怪なトレーニングシーンと画像から湧き立つ異様なエネルギーに「何これ、、、」と呆然。本作はデビュー作で、ジャッキーさんは整形前の細目で初々しい。

本作といえばタイトルにもなっている戦闘人形「木人」。テレビ放映直後、教室入口で皆マネしてました。迷惑な( ;∀),,,そして、OPとクライマックスで流れるあの主題歌「ミラクル・ガイ」(日本語放映版のみ)。男子(良い歳のおっさんも(^^))のハートを揺さぶるこの曲は、現在も小中学校の運動会やプロ格闘家の入場曲でも良く流れます

 親を悪辣な拳法家に殺害された主人公が仇討ちのため少林寺で修行。口が利けないというハンデを背負いつつ、3人の師匠に学びを得るのですが、最初の1人が「洞窟の男」。主人公を気に入り、殺人拳法を教えるこの男が実は父の仇と終盤に判明し、最後の敵として主人公の前に立ちはだかります。この設定が本作を熱く、深くさせてくれます。

 2番目の師匠が、中年の尼僧さん。自分を傷めつけつつ修行する主人公を見かねて、自身が創出した太極拳に似た武術を教えます。歩法とバランスに重点を置いた柔らかい武術で、殺気立ちがちな主人公に「急所を狙ってはいけません」と諭す。この言葉が終盤に主人公を救うキーワードになります。今思い出すと、私も現在練習してる八卦掌に似ています。同時に毛色の違う武術を練習してるところも、恐れ多くも親近感(私の場合、合気道八卦掌

 修行の成果を試すため、少林寺の木人房に挑むシーンはドキドキしつつジャッキーを応援した覚えが(日本語版では、ここでも「ミラクルガイ」が流れて熱い)

 終盤、洞窟を脱出し、殺人集団を率いた洞窟の男(最初の師)は、復讐のため少林寺に襲来し、主人公と対決します。ここで師匠が父親の仇と判明し、主人公が実は口が利けることも判明、師匠と弟子であり、仇でもある二人の決戦へ。この場面が実に胸熱なのです(観た人は分かると思う(^^)

 仇でありながら恩人でもある師との闘いに、複雑な激情の中闘う主人公。殺すつもりで戦いつつ「強くなったな小僧!」と感嘆する師匠。戦闘中、師がとった少林武術と同じ型を期せずして取る主人公。何とも痺れるシーンです。もっとも容赦なく殺しの技を奮ってくる師匠に、同じ戦い方では心優しい主人公は劣勢に立たされますが、そこで第二の師匠の「急所を狙ってはいけません」の言葉を思いだし、戦術を変えます。そこから戦況は変わり師を打倒。その後、仇とはいえ憎み切れない師への語り掛け、師の自滅も含め実に印象的です。

本作以降、ジャッキーさんはコミカルな演技で一世を風靡していきますが、本作の純情一途、終始優しくも切なげな表情を浮かべた演技も素敵でした。どの名場面も、名曲「ミラクルガイ」と共に今も蘇ってきます。

酔拳

前作「酔拳」が名作で大好きですが、敵役・殺し屋鉄心が印象的強過ぎ・かっこよすぎと記憶する人も多いかも( ;∀;)、、、そこで、あえて「2」を語ります。本作の酔拳が「バーチャファイター2」の酔拳爺様のモデルにもなりましたね。

演じるジャッキーさんは既に円熟期ですが、主人公は世の中を憂う活きの良い若者(実在した武術家・黄飛鴻)。正義感と無茶で家族・周囲に心配と迷惑をかけつつも、支えらえながら悩みながら成長する過程は他のジャッキー作品と同じ。このあたりは心温まります。

 終盤、決戦の場に挑む主人公は、序盤は正当な武術スタイルで闘うも、敵のなりふり構わない物量戦と残忍な戦術に、徐々に心身を崩されていきます。そして遂にブチ切れて鉱工業用アルコールを一気飲みし、獣のような形相で本能のままにラスボスに襲い掛かっていきます。ここの盛り上がりは最高で何度見返しても喝采を上げてしまいます

 狂気と酔いでリミッターを外した竜巻のような戦闘シーンは、他のジャッキー作品のラスボス戦と比べても、群を抜く爽快感と迫力。体力は若い頃より落ちてるはずなのに凄い。ジャッキーさんの本格カンフー物の集大成だったのではと感じる、鑑賞後の充実感でした。

物凄い蹴り技を披露してたラスボス役の方は元ムエタイ選手でジャッキーさんの殺陣チーム兼ボデイガートとか。この方もカッコよかったですね( ^)o(^ )

④蛇鶴八拳

 ジャッキーさんの作品は、弱い主人公が師を得て修行して強くなるパターンが多いですが、本作は珍しく最初から超強くてキレキレの拳法アクションを見せてくれます、ミステリ要素もあって(8人の老師を殺害し、秘伝書を奪ったのは誰か)ストーリーも面白いジャッキーさんが操るカンフーも名前通り蛇、鶴っぽくて妖しげで素敵。そうジャッキーさんのアクションは、面白くかつユニークでカッコよいのです。ラスボスも嫌になるほど強くて印象的(役者は少林寺木人拳と同じ方ですね)

こうして書いているだけでも、作中の名場面が蘇り、手が止まりません。子供のころに魅せられた「何か」は、「年をとっても好きなものは好きなまま、ガキのままで十分」と開き直るのです(#^.^#)。「自分もあの作品は好きだったな~」、「昔あの作品観た」という方、是非是非熱く語り合いたいです

ベスト・キッド

 若いころは癖のある師匠に鍛えらえれて強くなる青年役が多かったジャッキーさんでしたが、本作では、暴力に苦しむ黒人少年を教え導く師匠役です。主人公が成長するだけでなく、ジャッキーさん演じる師匠も、家族を失った喪失感を抱えており、弟子に精神と技術で多くのことを伝えつつも、弟子からも励まされながら再生していくお話でした。若かりし日のヤンチャな弟子役を思い出すと何とも感慨深く、沁みる( ;∀;)、、、

ミヤギさんとダニエルの師弟関係も素敵でしたが、本作の師弟関係もとても素敵 ^^) 。

世代を越えた、アジア精神と欧米精神の融和という点も前作と共通していますね ^^) 

本作のラストは、オリジナル映画「ベスト・キッド」とは変えてありました。「ああ、アジア的感性ではこう落ち着くのか」と感じ入りました(仕返しでスカッとするのではなく、感謝と調和で収める)。

 

 と、いう風に長々と語ってまいりました<(_ _)>、ジャッキーさんの映画を語り出すと、手が止まりません( ;∀;)、、、しかし若い頃好きになった作品を、今なお愛せるのは幸せだな、、、と感じます( ^)o(^ )。

 

 共に語ってくださる同士の方、お待ちしております!(^^)!

 

●令和5、6年にお世話になった海外・国内古典ミステリ( ^)o(^ )

 法廷小説、警察小説を良く読む私ですが、「ミステリ作品の昔の名作は一度は読んでおかなくては」という変なこだわりがあり(( ;∀;)、、、、定期的にブックオフ、図書館、amazon電子書籍をあさっては未読の古典ミステリを購入しています。昔の作品を読んで、「この当時にこんなトリックを、こんな構成を思いついたのか」「あのトリックはこの作品が元ネタかな、、、」などと感じ入るのが楽しいのですね( ^)o(^ )

 その中でここ1,2年度で「これは面白かった、、」「これは凄い」と感じた作品数点を挙げてみました。

 

〇エラリークイーン作品

エラリークイーンといえば「ローマ帽子の秘密」、「フランス白粉の謎」等国名シリーズが有名ですが、私は「エジプト十字架の謎」以外は何故か受け付けず( ;∀😉、、、その代わりハマったのが、探偵クイーンがとある田舎町で体験した事件簿「ライツヴァル編」でした。

天才肌で鳴らした主人公探偵が経験を積んで、不可思議な謎に苦悩・後悔する経緯が何となくシックリ来たのですね。

①「十日間の不思議」

 クイーンが友人から相談された事件の謎解きから始まる本作は、起きる出来事・事件自体は、窃盗事件~一つの殺人事件とシンプル。登場人物の少数。しかし400pはある本作を、私は中盤からラストまで一気読みしてしまいました。古典作品でこんなことは初めて。そうなってしまうほど、本作の後半からの緊張感と密度の濃さ、ミスリードのえげつなさが強烈です。天才探偵クイーンが再起不能寸前まで失策と後悔追い込まれる本作で、改めて海外古典の凄まじさ、後世への影響力の強さ、読者を引き込む巨匠の筆力を感じ入りました。本作で、鼻につく推理マシーンが人間性を取り戻すように感じるところが好きですね。

②「ダブル・ダブル」

 田舎町ライツヴァルで起きるアナグラムによる連続殺人事件。アガサクリスティーの「ABC殺人事件」に似ていますが、本作の方が凝っていて二重三重のミスリードが聞いています。マザーグース、迷信、宗教上の習慣が縦横に謎解きに掛かっており、犯人の悪意と周到さに、本当に100年近く前の作品か?と呆然とさせられます。それだけクイーンという作家が、自作品中で実験と試行錯誤を繰り返してきた集大成なのかもしれません。探偵さえもその作者の実験場に放り込まれたかのように、迷い、翻弄されます。終盤の犯人あてでの緊張感は壮絶です。

松本清張作品

砂の器」「眼の壁」「ゼロの焦点

 松本清張といえば、社会派ミステリの大御所のイメージがありました。しかし読んでみるとトリックの宝庫。ガチガチの推理小説でした(特に「眼の壁」)。しかも場面が映像的で視覚化しやすい。ご本人が新聞画家だったこともあると思われますが、読者が人物をカメラが追いかけているような読書感覚。イメージし易く読みやすい。「砂の器」に顕著ですが、いずれも登場人物(犯人、被害者)の複雑な過去背景を追いかけ掘り下げつつ、全ての謎が事件にまで集約していく流れは背筋が寒くなるほど見事。いずれも読書中、読後感とも満足させてくれます。

夏樹静子作品  「Wの悲劇」

日本における「ミステリの女王」と呼ばれたこの方の作品を、最近まで読んでませんでした( ;∀;)、、、。

 私が最初に手に取った著書は、ご本人が職業病である腰痛になったときのエッセイ。私自身が腰痛になった時期に共感してあって手にしたのですが、ミステリファンとしては失礼な話です"(-""-)"。火曜サスペンス劇場に良くドラマ化された記憶のためドロドロした因縁劇のイメージでしたが、弁護士朝吹里矢子などシリーズ物も、演劇的ながら筋道が明確かつ、すっきりしており読みやすく、登場する法律知識も豊富で勉強になります。

「Wの悲劇」を読んだときは「一端のミステリファンのつもりがこんな面白い国内作品をずっと知らなかったのか」と呆然としました。

「~の悲劇」シリーズ本家エラリークイーンからも激賞・推薦された本作は、とある富豪一族内で起きる連続殺人事件。「W」に3重、4重の意味が隠されており、物理的トリックだけでなく、思い込み等人の心理誘導するトリックが緻密に練られており、これは確かにクイーンの後継作だ、と感嘆させられました。

 

 つらつらと纏まりなく、最近読んで面白かった、印象が強烈だった感じた作品を国内外の古典作品から並べてみました。私の語彙・文章力が乏しく、強烈な読後感と感嘆を表現しきれずもどかしい(>_<)、、、

 思うに、優れたミステリ作者が心血を注いだ傑作は、いくら年月経っても古くならないです。今回上げていない古典名作の多くも、読み返す度にに違った感慨をもたらしてくれます、読者がよほど捻くれてなければ、どの時代になってもミステリファンの琴線に響くものですね。(クイーンについては、後期の作品群はかなり実験場になっている気もしますが)

 まだまだ開拓していない古典名作は山のようにありますので、懲りずに開拓していきたいと思います。「これをまだ読んでないの!?」というお叱り( ;∀😉のお言葉でもよいので、お勧めがあれば教えて頂けると嬉しいです。また大いに語り合いたいものです(#^.^#)

令和6年GWの楽しみ方~80年代アニメ映画鑑賞(^^)~

 毎年ゴールデンウィークをどう過ごすか、四月中旬あたりから良く考えます。旅行に行ってもどこも混雑して動けなくなり疲労するばかり( ;∀)そこで趣味の読書、漫画、アニメ、映画等鑑賞の中で一つジャンルをを絞って集中して楽しむようにしています。

 以前から試みてみたかったのですが、今年は80年~90代アニメ映画に絞り込んでみました。一度見た作品ではありますが、当時の年齢(10代)で味わった衝撃と興奮を懐かしみたい気分もありました。

 一晩に映画1作ということで8日間で8作。ラインナップは下記のとおりになりました。

●「幻魔対戦」

●「地球へ」

●「カムイの剣

●「ヴァンパイアハンターD」

●「北斗の拳

●「クラッシャージョウ

●「レンズマン

●「11人いる」

 角川映画多いですね( ^)o(^ )。当時は角川が原作からかなり挑戦的なアニメ作品を次々に出しており、TVチャンネル数が少なくアニメ作品があまり観れなかった宮崎で、当時私は興奮の真っ只中でした( ^)o(^ )

「幻魔対戦平井和正原作 りんたろう監督)

 公開時は劇場で観れず、テレビのロードショウで鑑賞した記憶があります。超能力バトルの描写が鮮烈で、かつ得体のしれない宇宙規模の敵の不気味さ(80年代アニメの真骨頂!)も印象的でした。映像だけでなく作中とエンディングの音楽も壮大で強烈に記憶に残っています(主題歌:ローズマリーバトラー「光の天使」が素晴らしい

 戦い続けた歴戦の勇士ベガを戦士達が見送る最後のシーンは美しいの一言。

 テンポが悪い、キャラが原作イメージと違うなど評価もありましたが、大長編を2時間超に押し込めると多々そうなってしまうし( ;∀;)、10代の私は、ひたすら、りんたろう監督の描くアニメーション映像の迫力に圧倒されたのでした。

 40数年ぶりの鑑賞では、「そう、この節操のない荒々しさ生々しさが角川、80年代アニメ!(^^)!」としみじみ感じ入りました。

「地球へ」(竹宮恵子原作)

 少女漫画界でも名高い名作のアニメ映画化。コンピュータが支配管理する世界で、人類と、超能力をもって生まれた人種の争い、各方を束ねる主人公達の確執の物語。主人公の1人の声を俳優沖雅也氏が務めており話題になりました。ある意味、その後の現実世界で発生する差別問題を予想していたようにも思える、テーマの重い作品でした。

 それでもどこか爽やかな印象があるのは、ダ・カーポの歌う主題歌のイメージが大きい気がします。映像もゆったりと大らかな感じで美しい。描かれる超能力の描写は強烈で見応えがありますが、どこか儚い悲しさも感じさせます。主人公を含め、登場人物たちの多くは悲しい運命を辿り何とも切ないクライマックスを迎えますが、一縷の希望も残します。

 当時小学4年生だった私は本作をテレビで観て、「偉いものを観てしまった!( ;∀;)」という衝撃で、一日中オタオタしていたのを思い出しました"(-""-)"。図らずも本格のSF大河ドラマを初めてアニメで観たインパクトだっのでしょうね( ^)o(^ )

カムイの剣」(矢野徹原作 りんたろう監督)

 異国の接近と戦乱で荒れる幕末の裏で蠢く忍者バトル、そしてアメリカ大陸の宝をめぐる冒険活劇。男の冒険心をくすぐる何かが濃く詰まった作品(≧▽≦)。原作がとにかく面白いのですが、アニメでこそできる、原作の醍醐味を十分すぎるほど活かし切った作品でした。

 主人公の次郎を始めとする、忍者たちの戦闘アクションが迫力ありかつ怪しげで、とにかく観ていて楽しい。ちょっと現在のアニメでは見ない、くどすぎるくらい間を取ったケレン味強い戦闘描写にニヤニヤしてしまいます(主人公が使う必殺技は原作にはないので、これはアニメならではの素敵なサービス演出(≧▽≦))。主人公次郎の声は俳優真田広之が務めていました。氏が今でも海外映画(「モーたるコンバット」)で忍者や侍を務めているのを思うと興味深い。次郎の純朴な風貌に加え、真田氏の声も主人公の魅力を上げていました。

 舞台も、北海道、アメリカ大陸、江戸と目まぐるしく変わり全く退屈しません。竜童組の音楽も各シーンを盛り上げていて気持ちよい。冒険活劇アニメはこう作れという見本といえそうなほどの完成度でした。本作宣伝のキャッチコピー目覚めよ、冒険心も素敵です。久々の鑑賞は、当時観た興奮を全く裏切らない薄めない、心地よさでした。

ヴァンパイアハンターD」(菊池秀行原作 OVA)

 原作は、40年以上ファンを魅了し続けて続く怪物作。1作目から傑作ぞろいなのに私も数10年続きを読んでないことに気づき愕然。。。

 本作は映画ではなくOVAですが、私は池袋シネマサンシャインで鑑賞し、アニメ映画という感覚です。荒廃した遥か未来世界で、依頼を受けて吸血鬼やモンスターと戦う主人公Dの物語。主人公Dを亡き名優塩沢兼人氏が演じています。本当にイメージ通りかつ美しい御声に泣ける、、、主人公(ホント無口)の右手に棲む喋る人面痣(波平の声)との掛け合いも面白い。

 超絶剣技と異能が交錯する、凄惨なバトルと陰惨なドラマが息もつかせず繰り広げられ、映像の迫力は「これは劇場で観てよかったな、、、」と思える素晴らしさでした。

 最後まで凄惨な戦闘が続く本作では、エンディングは爽やかな余韻を残します。最後に流れる主題歌TMネットワークの「ユア・ソング」は、明るく軽快で、本作の雰囲気から大分かけ離れていますが、意外と違和感はなく心地よく耳に収まります。実は歌詞の内容も作品テーマとしっかり合っています(「「~君を救うのは、時を越えた僕だけ~」」それにしても本当に、当時のOVA作品はどれも挑戦的で刺激的( ^)o(^ )

 本作を久々に観て、久々に原作の続きを読まなければという気になりました( ^)o(^ )

 

北斗の拳」(武論尊原哲夫原作)

 云わずと知れた、80年代を代表する男の格闘バトル作品。実は宮崎では北斗の拳のアニメが観れず(チャンネルがなく)、アニメで北斗の拳を観たのは本劇場版が初めてでした。

 原作を観て有名な各場面は知ってはいても、叫ぶケンシロウ、闘うケンシロウを観て、受験のストレスも忘れて一緒に観に行った友人と大興奮した記憶があります。

 余計な事考えずにひたすらにカッコよく強い男の無双を観て痺れる心地よさ(ビルの底から蘇るケンシロウのド迫力とカッコ良さといったら)に、ビデオ化された本作を友人と繰り返して観た覚えも。うん、あの頃は病気だった( ;∀(でも夢中で幸せでした)

 ただ、レイがラオウに圧倒される現場にてくてく歩いて向かうケンシロウに「ケンちゃん走れや!」と叫びたくなったのは当時も今回も同じ( ;∀;)、、、

 今見返すと映像の粗さは感じるも、今のアニメではストップ掛かりそうな強烈な映像描写の数々にやっぱり笑顔になっている私(#^.^#)。この頃のアニメを知っている幸せをかみしめました。

クラッシャージョウ高千穂遥原作)

 日本が生んだ初のスペースオペラ小説のアニメ化。まだライトノベルという言葉もジャンルもなかった時代にこれだけの完成度高い娯楽作品を生んだ作者と当時のエンタメ熱の凄さ。

 本映画もとにかく展開が早く、内容の豊富さと濃さに今見直しても「すっげえな、、、」と感心されられます。原作の出来の良さもあるのですが、とにかく娯楽作として、一瞬でも退屈させないものとして完成しています。同時期に公開された前述のアニメ映画「幻魔対戦」と比べると、本作の方が評価が高かったようですが、このテンポの良さからだと思われます。キャラクターの作画が原作と同じ安彦良和だったのもポイント高い。キャラクター達やメカ類の絵のカッコよさ、戦闘シーンの迫力もどのシーンとってもサービス精神にあふれてます。

 ロボット物をテーマとした戦争ものはガンダムを始め多々アニメ作品がありますが、「スペースオペラ」というジャンルでは現在でも穴場のような気がします。80年代にこれだけの娯楽作が生まれていたことを思うと、当時のアニメーションにかけるスタッフたちのエンタメ熱を感じにいられないですね。公開から40年経って改めて観た今でも、初めて観たような鮮烈な印象でした( ^)o(^ )。

レンズマン

 アメリカの「スペースオペラ」金字塔がアニメーション化ということで、SFファンにもアニメファンも興奮させた作品。アニメ初のCG技術を駆使した演出も話題になりました。要所で登場するCGは、主人公がレンズを初めて装着したシーンで壮絶なほど細かく描かれていて当時は「な、何だこれ」と度肝を抜かれました。

 物語としても、宇宙の悪を倒すために力を結集する戦士達という王道。それが新人の若い戦士の成長譚として伸び伸びと描かれていて、映像の綺麗さと相まって心地よかったですね。

主題歌がアルフィーの「スターシップ~光を求めて」。この曲が良かったな~(#^.^#)。今でもアルフィーの曲では一番好きですが、本作の主題歌だったイメージもあるような。作中の大事な場面でアレンジバージョンで流れていたのが印象的です。

 本作のほか「キャプテン・フューチャー」(NHKで放送)とか、当時はアメリカの有名SF作品を上手に面白くアニメ化されていた記憶があります。ライトノベルのアニメ化も良いですが、そうした志向のある製作者が登場しないかと期待しています。

⑧「11人いる」(荻尾都)

 原作漫画は50年近く昔に描かれたと思えないほど、SF要素を盛り込んだサスペンスドラマの傑作。

 登場人物一人一人も個性豊かに魅力的に描かれてます。事件が起き、謎が説かれていく過程にもSFネタが仕込まれていて油断できない。舞台となる宇宙船の中で悲惨な事件も起き、傷つく人も多く出ますが、最後は温かい大団円を迎えます。30年ぶりくらいに観ましたが、GW最後の鑑賞にに本作を選んでよかったと思いました( ^)o(^ )

 

 おっさんが長々と纏まりもなく語ってしまいました( ;∀;)、、、しかしどの作品も久々に鑑賞して懐かしく感じつつも、新たな面白さの発見もあって、今年のGWはいい選択をしたな( ^)o(^ )と思えました。

 アニメの映像は年々技術が発展していますが、その時代時代のスタッフが情熱と才能を傾注して作った良作は、時代を経ても古くならないと感じました。

 今のアニメーションとの違いは、「テンポの良さを犠牲にしてでも要所のシーンに割と思い切って「間」を取るな、、、」というところ。その代わり別の場面では容赦なく高密度のアクション描写等が入り、その緩急が凄い。そこが何か良い味出してるなとも感じます。

また音楽の使い方が、作品内部との連動で強烈だなと思いました。

「幻魔対戦」では、名シーンの記憶は主題歌「ローズマリーバトラー「光の天使」」

とともに蘇るし、「地球へ」も、凄惨な場面ですらダ・カーポの歌う主題歌が頭の中で流れます。

まあ私の頭の中だけでなく、作品の当時の宣伝で本当に主題歌が強かったんですね(#^.^#) 実際どの作品も、セリフなく音楽と映像だけで語る場面が結構多く、長い( ;∀;)

カムイの剣」では竜童組の音楽が、北斗の拳では「ハートオブマッドネス」が浮かんできます(^^)。何となくですが、今のアニメよりも音楽・唄と作品テーマ・内容との繋がりが強烈。

 

 他愛もない、いち古参の年季入ったアニメファンの感想と考察でした(>_<)( ;∀;)。長くアニメを観ていると、作品への印象が変わった自分に流れた時間を考えたりもして、中々感慨深いものだな( 一一)などとと感じた令和6年のGWでした( ^)o(^ )<(_ _)>。

垣根涼介著「極楽征夷大将軍」を読了!(^^)!

 垣根涼介極楽征夷大将軍を一カ月かけて読了。久々の歴史小説読破となりました(#^.^#)。鎌倉末期から南北朝時代が舞台。この時代にはあまり接したことがなく良く知らなかったため、新鮮な気分で途中から「どうなる、どうなる?」ドキドキして読んでいました(#^.^#)。

 話は鎌倉末期から、主人公(・・?「足利尊氏」の弟足利直義と執事高師直の目線で、話が進みます。そう、「ホントにあなた主人公(・・?と思うほど尊氏さんの影が薄いのですが、その理由は、後々、弟直義の述懐で明らかになります、、、

 漫画「逃げ上手の若君」でもその不可思議さが描かれてますが、歴史上の天下人の中で足利尊氏ほど、得体の知れない人はいなかったらしく、(面倒な頭を使う大事には全て丸投げ。にもかかわらず要所要所の戦ではなぜか戦上手の難敵に勝つ。敵味方問わず好かれる)直義、師直2名の尊氏を眺める呆然とした目線が面白かったです。

 同時に、弟直義さん(さん付け”(-“”-)”。読み終わった今ホントこう呼びたい( ;∀;))の生真面目で義理堅く、ひたすらに兄貴思いな在り方があまりにも切ない、、、彼の最期の方は半ば泣けてきました、、、歴史上、分野を問わず一時代を創った人の横には必ずこういう人がいたのではと思います。終始この方の心情に入れ込んで読んでいました。変人の兄貴(尊氏)や頑固な親戚、部下、貴族に振り回され続け孤軍奮闘の大変な苦労が報われず苦しみ多い半生だったようで、読んでいて辛かった、、、( ;∀;) 

 弟を亡くす前後、すでに天下人となった尊氏(40歳後半から)が、不気味に武将として成長し始めるのが奇妙で面白かったりします。

 史実として記録も残っているらしいのですが、殺伐として時代に、時に敵対もした兄弟(足利尊氏、直義)でここまで大事にし合いかばい合う仲も不思議な珍しかったようです。最期を迎えた直義さんに「お疲れ様」と声をかけたくなった( ;∀;)、、、。歴史小説読んでこんな気持ちになったのも久々です。

 今後、時折付箋をつけた個所を読み返すと思いますが、またそのたびに面白さを発見できる小説ではないかと思います。良い歴史小説に出会えて幸せ。歴史好き、小説好きで良かったと感じるのはこういう瞬間であります