過ぎて久しい2025ゴールデンウィーク、皆様いかが過ごされましたでしょうか ^^) _旦~~
連休前に上京した私は、しっかりコロナ陽性を持って帰り、外出もできず自宅で呻吟しておりました。そこで過ごし方として、結局昨年同様、80年代アニメ映画を漁り自宅鑑賞ということに ( ;∀;)、、、大いに楽しかったです(#^.^#) 昔の作品も高品質で観れるアプリって素晴らしい!(^^)!
今回は、アニメ映画ほか、割と最近の邦画(日常が舞台のもの)を2本選び鑑賞。
1 サイボーグ009超銀河伝説
2 アリオン
3 コブラ劇場版
5 さかなのこ(邦画)」
6 カラオケ行こっ
我ながらつくづくコアというかマニアックと思いますが( ;∀;)充実の時間でありました
1~4は小中高学生の頃に観た作品。昨年のGWもそうでしたが40年経って観た気分・感想がどうなるのかドキドキしつつ鑑賞。今回は「アリオン」「オネアミスの翼」を語ってみたいと思います。
🔴「アリオン」
中学時代、アニメ好きの同級生に「絶対観ろ」といわれ、魅力的な予告編に魅せられ劇場に足を運びました。ギリシャ神話の舞台、神々の争いの道具として育てられ鍛えらえ、利用されてきた少年アリオンが、悩み苦しみつつ自分の生き方を見つけ、道を切り開いていく話。その中で多くの人に出会い、助けられて成長していきます。
純粋ながらもどこか世を拗ねたような鬱屈した主人公のお顔は、いかにも「ガンダム」の安彦良和氏デザインの主人公らしい( ^)o(^ )
「40年前の作品だよね、、、?」と目を疑うほど作画も美しい。この頃の作品(特に映画)は広い空間を伸び伸びと描かれる心地よさがあります。音楽(久石譲氏)も雄大で素敵(#^.^#)。シンプルながらスピード感のあるバトルシーンも良し。何より、神話、剣劇バトル、デカいモンスター、超能力、と男の子(まあ、おっさんも( 😉)の心をくすぐる全てが詰まってます。
純粋ゆえに、悪どくずる賢い大人(神)達にいいように騙され利用される様は、大人になった今観直しても悲惨すぎる( ;∀;)。そんな彼も気づかないうちに、実は多くの人に見守られ、助けられてきていました(そう、本作の熱い部分はここにあります(#^.^#))。
ようやくそれに気づいた主人公は自分での意志で、誰のために戦い誰を助けるかを決めて、多くの人を伴って動き出します。悲惨すぎる前半を見守ってきた視聴者は、ようやくここで歓声を上げるのです(#^.^#)。このカタルシスがたまらなかったのを思い出しました。(そして昔の鑑賞時と違い、目線が若者を見守るオッサンのそれになっていることにも気づき愕然とする私( ;∀;)、、、)
ここからのクライマックスまでの展開と戦闘シーンの作画は改めて胸がすく素晴らしさ(≧▽≦)。中途までの伏線が回収されていくのも心地よい
決して清々しい話ではなく、近親婚、陰謀、裏切り、戦争と鬱屈した世界の中でもがく人々の話ですが、そこを一瞬の退屈もさせず一気にスピード感と高密度の展開とドラマで見せてくれた作品でした。原作・総監督安彦良和氏の真骨頂、、、
あと登場人物達のセリフ回しが印象的で、今でも良く覚えています。○○○○の「君に理があるなら証をみせろ、それなら私は潔く消えていくぞ!」とかカッコよい、使ってみたい(まず無理だろうな( ;∀;))
何となくですが、後のアニメ作品(テレビ・映画)にも影響を与えている気がします。○○とか○○とかね、、、80年代アニメ史を語るに欠かせない傑作ですね(≧▽≦)
当時主人公と同年代であった私は、鑑賞後の幸福感と共に何とも言えないやり切れなさを感じた記憶があります(#^.^#)。自分がこれから何になるのか何になれるのか、変わり成長し事を成した主人公を眺め、そんなことを考えていたのかもしれません(#^.^#)。
若かった(≧▽≦)、、、
後に「エヴァンゲリオン」を作成するガイナックスが最初に手掛けた作品。ストーリーはシンプルながら、改めて見直すと「観に来たからには只では帰さない!」といったような、製作スタッフのどこか尖った意気込み (^^) が感じられました。
王国で名前だけの「宇宙軍」に所属するグータラな無気力主人公が、街で出会った修道女(下心ありで)との会話で発奮し、人類初のロケット打上げ計画のパイロットに志願し物語が動き出します。主人公シロツグを演じる森本レオ氏の脱力した声が、素敵すぎる(#^.^#)、、、
ただのノリか惚れた女性へのかっこつけで決断したパイロット志願でしたが、彼の決断は、多くの人を巻き込み、国レベルが事態が変動していきます。
主人公はメディアから注目されて時の人となるも、反対団体からは責められ、計画のリーダーが事故死、戦争の危機も高まり命まで狙われることに。そんな中次第に悩みはじめ気力を失っていきます。
「何事も決断がすべて」という人もいますが、本作の主人公は決断自体はとても軽く、「決断してから実行に至るまでの精神の変化」が本作の醍醐味ではないかと思いました
何かをやると決めてからにコツコツ訓練・反復した人(その経過で、夢中でも、迷いがあっても)は、事に至った後は、失敗であれ成功であれその人は前と少し違う何かになっているのではないか?と(そうでありたい、あってほしい)。
そんな彼が自分を少しずつ取り戻し、最初のきっかけをくれた修道女に「行ってきます」というシーンはとても素敵で、好きな場面(#^.^#)、、、
過激な反対勢力を振り切り、多くの仲間との協力で主人公を乗せたロケットは宇宙に飛びます。このとき主人公は歓声でも満足の言葉でもなく、宇宙からのラジオ放送で、聞いている全ての地上の人のために幸せを祈ります。ここまでに至った彼の心中は分かりませんが、私も共に祈りたい気持ちになりました。40年前の鑑賞時はどうだったかな、、、このラストからエンディング曲までのシーンがとても美しいのです(#^.^#)
纏まりもなく語ってしまいましたが( ;∀;)、本作は街の風景や人物表情がきめ細かいまで作画が良く目に嬉しいのも特徴。坂本龍一氏のテーマ曲も壮麗で素晴らしかったです。ラジオ番組にリクエストして流してもらったことがあります(#^.^#))。
昨年GW後もそうでしたが、今回も80年代アニメ映画の感想をとりとめなく語ってしまいました(#^.^#)。作品を観た感動を上手く伝えられない自分の表現力の拙さが憎い(>_<)
それでも、10代で感じた痛いほどの感動を、50代になった今も改めて感じることができたのは嬉しい体験でした(さほど捻くれてなかった?良かったあ(#^.^#)、、、。)
歳を食った分、観方は幾分変わってるのかもしれませんが、製作者の情熱がこもった良いものは古くならないですね。コンプライアンスという言葉がない時代、その当時のスタッフががケンカ腰(「これが俺らが面白いと思って作った作品だ、どうだ!(多分そんな感じ( ;∀;))」という、、、)で作った作品の気合。その核心は幾つになっても心を打つものだと思います。
今、当時の10代の自分に今話しかけられるものなら、「今観た作品、何十年か経って観直しても、色褪せずしっかり感動できるよ」といってあげたいです。野暮かもしれませんが( ;∀;)(#^.^#)、