「ハリーポッター映画化20周年」!(^^)!とのこと。スピンオフ映画「ファンダビ」も話題になっている。小説続編も登場。ネットで映画キャストの同窓会も公開されている。
10年ほど前に原作小説を読み終えました。映画も良いけど私は小説派です( ^^)・
20年ほど前、人に勧められて「まあ、子供むけファンタジーだろ」と思って手を付けたが、2,3巻と読み進めるうち、そのへんの子供達よりドップリとはまった。
「何がそんなに面白かったのか ^^) ?」改めて考えてみました(#^.^#)。
(以下、愛情をこめて「ハリポタ」と略します(#^.^#))
- ライトノベルの元祖?
現在日本で若い人に限らず高い人気を誇る「ライトノベル」。
ハリポタのように魔法が学校・職業・生活と日常にあふれる作品も多数。特徴は特異な世界観・設定と、登場人物たちのテンポの良い会話劇と各キャラクター個性の強さ。「ハリーポッター」がヒットしてから、それまで一部の作家と文庫に細々と書かれていたこのジャンルの作品が怒涛のように発表された。それはもう、若い作家さん達が溜め込んでいたアイデアを叩きつけるような勢いで( ;∀;)。
ハリーポッターにおける登場人物達は初めからキャラが強く、ハリーとロン、ハーマイオニーらの会話劇はテンポよい漫才劇のようにボケとツッコミが完成している。主人公ハリーくんは作品初期からツッコミキャラの立ち位置を確立している(#^.^#)。
世界的に大ヒットした作品の、登場人物の強烈な「キャラ立ち」は、異世界もの、ファンタジーを書きたくてアイデアがあふれかえっている作家さん達の「こんな自由にのびのびとファンタジーを、キャラを書いていいんだ!(^^)!」と背中を押したのではと思う。(≧▽≦)。
今、摺れたライトノベルファンが、ラノベとしてハリポタを読んでも結構面楽しめるはず。ラノベの開拓古典として読むのも興味深いのではないでしょうか(≧▽≦)
- ミステリー作品としての顔(情報蓄積型小説)
正直、ハリポタにドはまりしたのは3巻「アズカバンの囚人」からだった。1巻「賢者の石」2巻「秘密の部屋」も面白いが、割と普通のファンタジー作品。しかし3巻からこれまでの情報蓄積がこの世界の中で一気に活きて、謎が謎を呼びミステリー作品としての顔が現れる(≧▽≦)。
JKローリングさんはイギリスの作家。イギリスといえばホームズ、ポワロを生んだ推理小説の聖地(私見)。ローリングさんは若い頃ミステリ小説に相当触れたのでは?。
4巻「炎のゴブレット」以降も各巻ごとにファンタジー小説としてだけでなく、前半から中盤に謎が生じ、パズルを読み解いていくような構成になっていて、推理小説を読んでいるような楽しみも味わえる。(エラリークイーンかディクスンカーっぽい?)
(ローリングさんはハリポタ後に別名義で、探偵小説「探偵ストライク」を書いてるから、やっぱりミステリ好きだ ^^) )
ファンタジーを読んでたら思わぬ鉱脈を発見したようで、ニヤニヤしてしまったのを思い出す( ^)o(^ )。
ハリポタ好きの友人に「ハリーポッターはミステリ小説だよ」と話すと「はて?」という顔をされるが( ;∀)、ミステリ(特に海外古典)も読む人が読んだら、少しわかってもらえるかな~この感慨( ^)o(^ )
●最後に判明する「裏の主人公」
同意してくれる読者がいるか分からないけど( ;∀;)、本作には、ハリーくんと別にもう一人の「裏の」主人公がいる。
7作目「呪いのプリンス」の最後でようやくそれが判明する。1作目から最終作まで、主人公ハリーからも、おそらく世界中のハリポタファン(私も含め( ;∀)、映画のファンからもからずーっと憎まれていただろう人物。憎まれながら、ずっと主人公を支え守ってきた人物。この人物の真実が解ってから作品を見直すと、ガラリと作品全体の見方が変わる。作者が張ってきた伏線の凄さにも圧倒される( ;∀;)
クライマックスから10年後の最後の場面で、ハリーが手のかかる次男坊に、「私がもっとも尊敬する人の名前(その人物)を、きみにを付けた」と伝える場面で、私の涙腺は決壊しました(#^.^#) 訳者松岡佑子さんの解説を読んでまた号泣という”(-“”-)”、、、
いろいろ述べましたが、その昔「ハリーポッター」という稀有な作品に魅せられた小説好きの、あふれる妄想と感慨です。今思い出しても、同好の士と語りたいことが山のように浮かんできます(#^.^#)。楽しく語り合って下さる方、お待ちしております_(._.)_。