ヒムカのオタクのブログ

 宮崎市在住のオタクびとです(#^.^#)私の好きなもの、趣味などについてゆる~く書いていきたいと思います。好きなもの:読書(ミステリ、ライトノベル)、アニメ、マンガ、プロレス鑑賞、武道、ゲーム

必殺“技”考証(^^) ・技の継承と広がり・技を使う人の変化(プロレスとか古武術とか)

🔴必殺技考証(^^)

必殺技と聞くと、男ならだれでも心がどこか踊るのではないか(少年でも年喰って捻くれたおっさんでも) (≧▽≦)。

一応、長年武道を稽古してきたが「これが俺の得意技、、、!」なんて言えるほどもものは残念ながら一つもない(>_<)。それでも好きな技なら結構ある。合気道なら、四方投げ、二か条抑え、三か条抑え、小手返し八卦掌なら葉底藏花、単換掌、反背垂。東京の練習仲間は皆「穿掌」と言っていた。肩身狭い( ;∀;)。 

 昔、養神館合気道創始者塩田剛三先生著の「合気道修行」に、塩田先生が実戦で良く使った技が「四方投げ入り身投げ、肘当て呼吸投げ」だった書かれていたのを読んで「ようし俺も!(^^)!」とワクワクしていたのを思い出す。塩田先生の場合、使われた場所は戦場かよくて路上だろうから洒落にならなかったろうけど( ;∀;)。

 自分は特撮も大好きだが、ヒーローには「武器とか使うよりキックかパンチで決めてほしいな~」とか望む面倒なファンだ。

そんな私は総合格闘技も嫌いでないが、やはりプロレスにロマンを求める(MMAはフィニッシュの種類がちょっと少ない(>_<))

最近、プロレスリングノアで、若手ホープの清宮選手が面白い技を使っている。

「ダブルアームロック」。タイガースープレックスのように両腕をロックしたまま、相手をうつ伏せにしそのまま自分は前方にブリッジする。思い切り首と肩を極められた相手はたまらんだろうけど、こういう立体感があって斬新な関節技は見ていて楽しいから好きだ(^^)

 DDTプロレス創設期に、ポイズン澤田選手が「キャトルミューティレーション」なる名前で同様の技を使っていた。こちらは両腕をフルネルソンに極めてブリッジする。この技が決まるのを観たくてDDT観戦に行ったことがある(#^.^#)。。ブライアンダニエルソンもWWEで一時使っていた。

 元は「ダブルリストロック」というレスリングの古典的な技だがこうした技が若手によって現代的にアレンジされて注目されるのは、温故知新という感じで嬉しい。小川良成選手の指導の成果か、ノアではこうした技術が若手からよく見られる。私のように観戦歴が長い、癖の強い視聴者にとって、伝統技術が大事にされている感じで嬉しい。

 最近使い手は見ないが、ドリーファンクjrの「スピニングトーホールド」、テリーファンクの「ローリングクレイドル」も好きだった。もとは足首、膝を極める地味な技だろうけど、縦に横に動き回る躍動感のある関節技に昇華されていて、この技が出ると必ず会場は湧いた(#^.^#) なぜか観ると笑顔になる技( ^^) 木村健吾さんの「トライアングルスコーピオン」とかも良い技なんだが現在使い手を見ないしもったいない( ;∀;)、、、面白くて、良いものは失くさず継承していきましょう(≧▽≦)。誰誰の真似、だとかいう人も今更少ないだろうし、私みたいに永くプロレス見ている人は、古典的かつ斬新アイデアを感じる素敵な技が受け継がれるのは、うれしいのだ(≧▽≦)

🔴技の継承と広がり

 私が学んでいる合気道は、主に抑え技(関節技)投げ技だが、自分は関節技が好きなので、四方投げ、一~四カ条などの技に思い入れが強い。プロレスをみると、こうした自分の指向(嗜好( ;∀;)?)が良くわかる。

 合気道は、古流柔術から体系づけられた型をひたすら繰り返し、型に内包する「理合」を身につける武道だ。そこに自分の解釈を加えて無闇に稽古体系を変えるのは望ましくないが、「厳格な型稽古の中で様々なイメージを加えて、変化を想像(創造)するのはありだと思うし、型稽古の真骨頂もそこにある気がする。養神館合気道龍の安藤師範は、「基本は通過点でなく極めるもの」と仰る。全てに通じる至言だ

 また合気道を代表とする古武術系武道の醍醐味の1つは、古くから戦いの中で試行錯誤されてきた技が現在に伝えられており、その技術を学ぶことで歴史に触れるようなロマンを感じるところもあると思う。

 すぐれた理にかなった技は、現代風にアレンジもされて横にも広がっていく。

 国内に限らず、海外でも、護身術、逮捕術の技術体系となると、大体、合気道的な技術になっているのをみると、修行者として誇らしい(≧▽≦)。ロシアの警察用コマンドサンボ合気道っぽい。リングスで活躍したヴォルクハン選手も「合気道が好き」と言っていた。

 面白いのは、メキシコのプロレスに多いのが、名レスラーと言われた選手の子、孫が先代の技を継承しつつ使い続け、現代風にアレンジし進化・深化させている所だ。身体文化としてすごく貴重だ。

 ディックマードックとのコンビでアメリカ・日本で活躍したレスラー、故アドリアンアドニスは「いいもの(技術)は絶対に古くならない」とよく言っていたらしい。アントニオ猪木を病院送りにした程のガチガチのラフファイターだったけど、この言葉はとても好きだ。

🔴その人に合った“技”が使い手を変える

 さらに興味深いのが、使う「技」が使い手を変貌させるケースもあることだ。天龍源一郎選手は、パワーボムを必殺技にするまでは、どこか器用貧乏で気迫が空回りしていた。が、パワーボムという体形にピッタリ極め技を持った以降、試合スタイル、ひいては本人の顔つき、体つきすら変わっていった。自分にあったスタイル・技を手に入れることで本人の核心にあるものが大きく開花することがあるのではと思う。

 「のど輪落とし」を使い始めた田上明選手も器用な選手ではないけど、のど輪のバリエーションを増やしてのし上がった。ラリアットを極め技にした小橋健太選手も、以降、チョップを中心に相手の首を中心に攻めが主になり、重厚なファイトスタイルに変わっていった。

 ある意味、自分の「型」を発見し磨いていくことが、大きな飛躍のヒントかもしれないと思う。

 長いこと「型」稽古を続けている自分の「型=核心」は何だろう( ;∀)、、、「姿勢の安定感がいい、軸がぶれない」とほめて頂くことはよくあるけど、始めて稽古を観た人が「これ、自分もやりたい!」と思える、観ていて元気がでる、というだけのものになっているかな、、、なっているといいな (^^)/ 、、、

 古くから伝わる技の基本の理合を大事に守りつつ頭も柔軟に、なんでも面白がりながら自分の型を練っていきたい。